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映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』動画配信サービスとあらすじ

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映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』は”悪魔のヴァイオリニスト”と評された19世紀の作曲家で天才ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニの破天荒な人生を描いた作品です。

見所は、現代のパガニーニと称される人気ヴァイオリニスト、デイヴィッド・ギャレットが主役を演じ、自身所有の5億円のストラディヴァリウスを鳴り響かせていること。

音楽家が題材の作品は、役者さんの演奏シーンを往々にして、指を隠したり逆に指だけを映したりと、吹き替えで行うことが多いのですが、現代最高のヴァイオリニスト、デイヴィッド・ギャレットがパガニーニを演じているので、本作品では吹き替えなし。凄い才能の持ち主が天才を演じるので、演奏シーンが圧巻です。

製作総指揮も兼ねたデイヴィッド・ギャレットは作曲や編曲も行い、パガニーニの「ヴァイオリン協奏曲第4番の第2楽章」を、アリア「美しい人よ」にアレンジししました。ソプラノ歌手シャーロットの透明感のある歌声と、デイヴィッド・ギャレット演じるパガニーニの哀愁を帯びたヴァイオリンの音色が非常に美しく、数多くの名曲が登場する本作の中でもとりわけ心に残ります。

映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』

動画配信サービス

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※本ページの情報は2022年1月時点のものです。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください🙇‍♀️

あらすじ

少年時代からすでに突出したヴァイオリン技巧の持ち主だったパガニーニは、成長したのち超絶技巧の曲を作曲していた。

しかし彼の技巧や斬新さを観客は理解できず、オペラの幕間で演奏を披露しても野次を飛ばされるばかり。

酒や女に浸り自堕落な生活を送っていた無名のパガニーニの前に、ウルバーニという謎の男が現れる。

パガニーニの才能を見抜いたウルバーニは、パガニーニに「君に仕える奴隷としてすべてを引き受けよう」と契約を迫る。

ウルバーニのマネジメントにより瞬く間に富と名声を得たパガニーニ。その評判はイギリスのロンドンまで及んだ。噂を聞きつけたロンドンの指揮者ワトソンはパガニーニを招聘し財政難のオペラハウスを立て直そうと計画する。

パガニーニ招待のためお金を使い果たしたワトソンは、家を差し押さえられてしまうが、諦めずにパガニーニのロンドン訪問を実現させる。

イギリスに到着したパガニーニはホテルへ向かうが、好色家である彼の悪評はロンドンの地にも知れ渡っていた。道徳向上女性同盟の活動家がたちが反パガニーニのデモを行っているためホテルに滞在できず、急遽ワトソンの自宅に滞在することになる。

そこでワトソンの娘シャーロットと出会う。最初はパガニーニを嫌うシャーロットだったが、美しい声を持つシャーロットとパガニーニは音楽を通して心を通わせていく。

しかしそれを快く思わないウルバーニは、2人を別れさせるため策略を練る。

きねちゃん

音楽と映像が美しい映画です。伝記的な映画ですがフィクション要素多め。監督が『不滅の恋/ベートーヴェン』のバーナード・ローズ。不滅の恋~もベートーヴェンの伝記映画でありながら、フィクションがちりばめられたミステリー仕立ての作品でした。

キャスト・スタッフ

登場人物キャスト
ニコロ・パガニーニ
(イタリア生まれの天才ヴァイオリニスト)
デイヴィッド・ギャレット
ウルバーニ
(パガニーニと契約を交わし、スターへと導いた敏腕マネージャー)
ジャレッド・ハリス
シャーロット・ワトソン
(ソプラノ歌手)
アンドレア・デック
ジョン・ワトソン
(指揮者。シャーロットの父)
クリスチャン・マッケイ
エセル・ランガム
(タイムズ紙の女性記者)
ジョエリー・リチャードソン
エリザベス・ウェルス
(ジョンの愛人。オペラ歌手)
ヴェロニカ・フェレ
バーガーシュ卿
(ロンドン音楽界の重鎮)
ヘルムート・バーガー
プリムローズ・ブラックストーン
(反パガニーニ活動を先導する女性)
オリヴィア・ダボ


監督・脚本:バーナード・ローズ
製作総指揮:デイヴィッド・ギャレット、ドミニク・ベルガー、クレイグ・ブレイク=ジョーンズ
音楽:デイヴィッド・ギャレット、ジャレッド・ハリス
製作年:2013年

実話とフィクションが混ざり合った物語

パガニーニは伝説が多いのですが、きちんと書かれた伝記がほとんど存在せず研究機関も少ないため、事実がどれなのか不明な点が多い人物です。

映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』は、パガニーニ存命中から噂のあった「悪魔との契約」や、シャーロットとの駆け落ち騒動など、実話にフィクションを織り込んだ作りになっています。

悪魔との契約

パガニーニは全身黒ずくめの格好や病による見た目、長い手足、そして今までにない超絶技巧を駆使したヴァイオリン演奏で「悪魔と取引してその才能を手に入れた」などと当時噂されました。

セルフプロデュースに長けていたパガニーニによるキャラ立ちのため、一層人々に強い印象を与えたようです。

映画では、無名時代のパガニーニの前にウルバーニという謎の男が現れます。

この人物は、実在した従者フランチェスコ・ウルバーニと、興行師ピエール・ラポールを掛け合わせたキャラクター。

映画において、パガニーニの成功を約束しパガニーニに仕えているようで支配していくウルバーニは、ゲーテの歌劇『ファウスト』に登場する悪魔メフィストフェレスさながら、パガニーニを意のままに操り出世させていきます。

ウルバーニが登場するシーンで度々流れるのが、シューベルトの「魔王」。初登場、陰謀、契約を終えるとき、と印象的にこの曲が使われています。

アリア「愛しい人よ」とシャーロットとの恋

映画の中で、パガニーニが恋した女性シャーロットが歌う美しいアリア「愛しい人よ(lo Ti Penso Amore)」。

この曲は、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第4番の第2楽章が原曲です。デイヴィッド・ギャレットがアリアに短く編曲し、映画を監督したバーナード・ローズがゲーテの詩をイタリア語にしてのせました。

劇中で歌っているのは、シャーロットを演じたアンドレア・デック。エンドロールではニコール・シャージンガーが同アリアを歌っています。(アルバムに収録されているのはニコール・シャージンガーのアリア)

映画のストーリーでは、ロンドンのホテルに滞在できなくなったパガニーニが指揮者ワトソンの家に滞在。ワトソンの娘シャーロットは当初パガニーニに反感を持っていますが、音楽を通じ2人は心を通わせていきます。

パガニーニとシャーロットの恋。

これは、実話を元にした創作です。

史実でパガニーニは、ロンドンの寄宿先だった興行主のワトソンの娘、シャーロットとと駆け落ち騒ぎが起こします。

当時パガニーニ52歳でシャーロット16歳。2人はフランスで落ち合おうとしますが、父親に見つかり失敗。

親の迫害から逃れるため家出する口実にシャーロットがパガニーニを利用したという説もあり、本気度はわからないのですが、いずれにしてもスキャンダルになりました。

映画では、父親の愛人が、このスキャンダルを利用してオペラ歌手としてのチャンスを掴むようシャーロットに諭します。実際のシャーロットも、アメリカに渡り、パガニーニの愛人という触れ込みで成功を収めたようです。

映画で父のワトソンが「パガニーニの知名度はナポレオン並み」というように、パガニーニの名前はそれほど利用価値があったという事ですね。

ちなみに、パガニーニはこれより前に、他の女性とも駆け落ちをしています。この時は、女性の父から誘拐罪として訴えられ投獄されました。

アルバム「愛と狂気のヴァイオリニスト」より曲紹介

映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』にインスパイアされ生まれたデイヴィッド・ギャレットの話題作。映画で使用されていない曲も含まれます。

CD/ストリーミング


愛と狂気のヴァイオリニスト

収録曲

①魔王(Erlkonig) /シューベルト
シューベルトの有名な楽曲。映画では、悪魔を連想させるウルバーニ登場シーンなどで効果的に使われている。

②あなたを思い続けて feat. アンドレア・ボチェッリ /デイヴィッド・ギャレット

③カプリース第24番 /パガニーニ
映画でのロンドン公演の演奏シーンが圧巻。

④愛しい人よ [feat. ニコール・シャージンガー] /パガニーニ
パガニーニ作曲の「ヴァイオリン協奏曲第4番」の第2楽章をデイヴィッド・ギャレットがアリアにアレンジ。映画ではシャーロット演じるアンドレア・デックが歌っているが、アルバムにはプッシーキャット・ドールズのニコール・シャージンガーの歌が収められている。映画のエンドクレジットもニコールが歌っている。

⑤《悪魔のトリル》から第1楽章:Larghetto Affettuoso /タルティーニ
タルティーニの最も有名な傑作で、ヴァイオリンの超絶技巧曲として知られる。タルティーニの夢の中に出てきた悪魔がヴァイオリンを弾き、その美しさに目が覚めてすぐ書き取ったという伝説がある。映画では流れないが、悪魔というタイトルも超絶技巧も、この映画のテーマにぴったり。

⑥ヴァイオリンソナタ第12番・ホ短調 op.3 /パガニーニ
正式には「ヴァイオリンとギターのためのソナタ 第12番 ホ短調 Op.3」。映画でも使用されている。

⑦《白鳥の湖》のテーマ /チャイコフスキー
有名なバレエ曲。

⑧ラ・カンパネラ /パガニーニ
リストのピアノ曲が有名だが、元はパガニーニのヴァイオリン曲。

⑨ピアノ協奏曲 第2番 /ラフマニノフ
有名なピアノ協奏曲。アルバムに収録されているのは第二楽章。低音を響かせたアレンジが心地よい。

⑩カプリース第5番 /パガニーニ
映画で(成長した)パガニーニが登場した時に弾いている曲。神業のような早弾きで、当時の観客の理解が追いつかないのも、のちに熱狂するのもよくわかる。

⑪トルコ行進曲 /モーツァルト
モーツァルトのピアノソナタをヴァイオリン曲にアレンジ。

⑫ソナタ ヘ短調k466 [feat. スティーヴ・モーズ] /スカルラッティ
元はチェンバロのソナタを、ヴァイオリンで奏でている。哀愁漂うメロディで映画で使用。

⑬ジプシー・ダンス  /デイヴィッド・ギャレット

⑭ヴェニスの謝肉祭 /パガニーニ
映画で使用されている。

⑮カプリッチョ・タランテラ /ヴィエニャフスキ(ギャレット編)

⑯子供の凱歌 /David Paich
TOTOのカバーで日本版のみ収録。スズキワゴンRのCM曲に使用されていた。

パガニーニを知るおすすめ本

【本】悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト パガニーニ伝/浦久俊彦著


悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト―パガニーニ伝―(新潮新書)