ロマン・ポランスキーの【吸血鬼】あらすじと動画サービス※ダンスオブヴァンパイア原作映画

現在、帝国劇城で盛り上がっているミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』🦇🏰

この記事では、原作映画とあらすじ、そして視聴できる動画サービスをご紹介しています。

『ダンス オブ ヴァンパイア』の原作は、ロマン・ポランスキーの映画『吸血鬼』(The Fearless Vampire Killers /The Fearless Vampire Killers or: Pardon Me, But Your Teeth Are in My Neck)です。

ロマン・ポランスキーは『戦場のピアニスト』、『チャイナタウン』、『テス』などで知られる、ポーランド出身の映画監督。

1967年公開された『吸血鬼』は、ポランスキー監督にとって初めてのカラー映画。MGMのシンボルであるライオンがアニメーションの吸血鬼に変わる冒頭も有名です。

この映画で当時30代前半だったポランスキー監督は、助手のアルフレッド(アルフレート)役としても出演しました。

サラ役で共演したシャロン・テートにポランスキー監督は恋し2人は夫婦になります。しかしシャロン・テートは妊娠中、狂信的なカルト集団に人違いによって刺され、母子とも亡くなってしまいます。シャロン・テートにとっては、『吸血鬼』が遺作となりました。

作品は、吸血鬼のパロディーでゴシック・ホラー映画。

吸血鬼といえば、鏡に姿が映らない、ニンニクや十字架が苦手、活動できるのは夜だけ、トドメを指せるのは心臓に杭を打つこと、吸血鬼ハンターのヴァン・ヘルシング・・・といった要素がてんこ盛りです。

浮世離れし素っ頓狂な教授と、毎度、教授の尻ぬぐいをさせられる世間知らずで内気な助手が主人公。

セリフは少なく2人の身体を張ったボケとツッコミを楽しめる一方、ヴァンパイアとして生きるクロロック伯爵の、自らの欲望に一瞬とまどいを見せる表情も必見です。

きねちゃん

映画『吸血鬼』は、1997年にウィーンで『Tanz der Vampire(ダンスオブヴァンパイア)』としてミュージカル化。ポランスキーはウィーン初演版の演出を手がけました。(ドイツ、ポーランド上演もポランスキーが演出)

『吸血鬼 』(The Fearless Vampire Killers)のあらすじ(ネタバレあり)

あらすじ/ストーリー

アブロンシウス教授は、彼の忠実な助手アルフレッドと伴に吸血鬼退治の旅をしている。

アブロンシウス教授は研究のために大学教授の職すら投げ売っていた。そんな彼を周りは変人扱い。

その夜、彼らが足を踏み入れたのはトランシルバニア地方だった。しかしそこが彼らの目的地であることにまだ気づいていない。

 
トランシルバニア地方のある宿に着いた彼らだが、あまりの寒さにアブロンシウス教授はカチンコチンに凍っている。

宿屋主人のシャガール、女中のマグダ、そして村人たちの助けでようやく我に返るアブロンシウス教授。

宿の天井や壁からニンニクが吊るされていることに気づく。これは怪しい。「におうぞ!」とアルフレッドに伝える教授。

シャガールに「なぜ、こんなにニンニクがあるのか?もしかしたら近くに城はないか?」と聞くと、シャガールは「ここで城は風車より少ないですよ。(村人にむかって)誰かこのあたりで風車を見かけたものはいないか?」ととぼける。

シャガールはとぼけたまま、アブロンシウス教授とアルフレッドを宿泊用の部屋へ案内。

「唯一のバスルーム付き。この宿で1番良い部屋です」と紹介するが、バスルームを開けると、そこには彼の娘サラが入浴していた。

娘を叱るシャガールと、サラに目を奪われるアルフレッド。

「何から何まで怪しい。目的地は近い」というアブロンシウス教授。

 
翌朝、アルフレッドが食堂で朝食をとっていると、背中にコブのついた口がきけない男(クコール)が入ってきた。

その姿をみて、朝食の準備をしていた女中のマグダはテーブルの下に自分の身を隠す。

シャガールはクコールに蝋燭の束を渡す。

宿の外に出たクコールは、窓辺にいるサラに気づく。

クコールに怯える村人をみて怪しいと睨んだアブロンシウス教授は、アルフレッドに尾行を命じる。クコールの乗る馬車の後ろにしがみついていたアルフレッドだが、途中、狼を食い殺したクコールの顔を目の当たりにし、恐れおののき宿屋に戻る。

 

宿で、スポンジを手にしたサラが何やら思わせぶりな態度でアルフレッドに迫ってくる。

アルフレッドは期待に胸を膨らますが、サラの目的はアルフレッド達が寝泊りする部屋についているお風呂だった。

アルフレッドにお湯を持ってきてとお願いするサラ。もちろんアルフレッドは断ることはできない。
 

そのころ、雪の夜道を馬車が走っていた。馬車を引いているのはクコール。後ろにのっているのは、マントを身に着けた白髪の男性だ。

 

サラのためにお湯を汲むアルフレッド。その様子を白髪の男性が窓からのぞいていた。

アルフレッドはお湯をバスルームに運び、サラはお礼をいって1人入浴を楽しむ。

サラの姿を天窓から除く白髪の男性。サラが気づくと、その男性が上からふわりと降りてくるところだった。サラの口を押さえ牙をむく男性。そして首元をガブリとかみつく。

入浴中のサラを見ようと鍵穴からのぞいたアルフレッドが目にしたのは、口元を血でしたたらせている男性ーヴァンパイアの姿だった。

アブロンシウス教授と浴室のドアを開けると、サラとヴァンパイアの姿はなく、血の跡があった。

サラが連れ去られたことに気づく父親のシャガール。「クロロック伯爵さま、娘を返してください」と泣き叫ぶ。

娘をとりかえすため、クロロック伯爵の城へ向かうシャガール。

しかし彼は死体となって戻ってくる。シャガールの身体には多くの噛まれた後があり、血は飲みつくされていた。

アブロンシウス教授は、シャガールがヴァンパイアになる前、心臓に杭を打ちトドメを刺そうと、妻のレベッカに杭を渡す。しかし愛する夫にそんなことは出来ない、とレベッカの抵抗にあう。

もたもたしているうちに、シャガールは目を覚まし、女中のマグダを襲う。
 

退治すべきはクロロック伯爵。そう確信したアブロンシウス教授とアルフレッドは、スキー板を使い伯爵の城へと向かう。

城に着いた2人だが、あっという間にクコールに軟禁状態にされる。2人のところにやってきたクコールは、主人であるクロロック伯爵のもとへ2人を案内。

吸血鬼の正体を隠し、丁重に2人を歓迎するクロロック伯爵。

なぜこの城にやってきたのか?と問う伯爵に「コウモリを追ってきた」と答えるアブロンシウス教授。

教授の著書を読み、博識な伯爵に興味をそそられるアブロンシウス教授。大学の馬鹿どもとは違い、有意義な議論を交わせたことを喜ぶ。

寝床の用意ができ、伯爵自ら2人を寝室へ案内する。

その途中、伯爵の息子ヘルベルトに遭遇する。

1人で寝るのが怖いアルフレッドは、教授のベッドにもぐりこむが、一人で寝ろと言われ追い出されてしまう。
 

夜明け間近の城の地下室。

クコールが寝床(棺桶)を整え、そこへ伯爵と息子が横たわる。

地下室へ自分の棺を抱えたシャガールがやってきる。同じ場所で寝ようとするが、クコールに「お前の場所はここではない」と馬小屋へと追いやられる。

 

朝が来て、アブロンシウス教授とアルフレッドは地下室探索をはじめる。

昼間は寝ているはずの吸血鬼の心臓に杭をうちこめば、退治できるはずだ。

しかし探索途中、クコールが新しい棺桶を作っている姿をアルフレッドは発見してしまう。一体、誰の棺桶なのか?サラは死んでしまったのか。

地下室へ向かう2人だが、入口でクコールに妨害され、やむを得ず屋根を伝って地下室へ向かう。

窓から地下室へ侵入を試み、アルフレッドはなんとか窓から入ることができたが、教授は身体がつかえて身動きが取れなくなってしまった。

教授はアルフレッドに、1人で伯爵と息子の心臓に杭を打ちトドメを指すように命じる。しかし手が震えアルフレッドは杭を打つことが出来ない。あろうことか、杭とかなづちを自分の足に落としてしまう。

がっくりきた教授は、アルフレッドに自分を救い出すよう命じる。

教授を助けるために向かったアルフレッド。その時、サラの歌声が聞こえ、声の方向へ足をすすめると入浴中のサラがいた。

教授のことをすっかり忘れ、アルフレッドは思わずサラにキスする。

サラに今すぐこの城から逃げるように説得するが、今夜は舞踏会があるから行けない渋るサラ。

ようやくサラを説得できたように思えたが、サラはいつのまにかどこかへ行ってしまった。

教授を助ける途中だった事を思い出したアルフレッド。教授を救い出すが、その際ヴァンパイア退治に必要な杭とかなづちが入った鞄を落してしまう。
 

舞踏会まで待機する2人。

アルフレッドは城の図書室で「乙女にスイートな愛を告白する100の方法」という本をみつける。

お城の屋根裏へ向かう2人。

望遠鏡でオリオン座や土星を発見する教授。望遠鏡越しに、宿屋でヴァンパイアとなったシャガールがマグダの部屋に向かうのを発見する。

しばらくしてアルフレッドは再び歌声に気づく。サラの声か?と確認に行くと伯爵の息子ヘルベルトがそこにいた。

怯えるアルフレッドをみて「具合が悪いの?」とヘルベルト。

アルフレッドをベッドの横にすわらせ、「まるで黄金の糸だ。君のまつげ」と語り掛ける。

2人の正面にある鏡に、ヘルベルトが映っていない事にアルフレッドは気づいてしまう。

ヘルベルトはアルフレッドが持っていた本を手に取り、アルフレッドに迫る。

そのまま噛みつこうとするヘルベルト。アルフレッドは咄嗟に、本をヘルベルトの口に挟み逃げる。

アルフレッドと教授はヘルベルトから逃れるために屋上へ。しかしそこにはクロロック伯爵がいた。

城の庭に並べられた棺桶から、続々と死者が起き出しているのが見える。

 

クロロック伯爵は、教授に

「君の精神が私のレベルに達すれば、冬の夜長、意義深い討論ができる」

「長い冬の夜を毎年持て余してきた」

「君の助手は息子のよき友らしい、ゾッコンだと言っていた」

と、仲間になるよう思わせぶりな言葉を吐く。

「数世紀後お互いをよりよく知ることができる」

「世界征服も夢ではない」

嬉しそうに牙をみせて笑う伯爵だが、すぐに牙を引っ込め表情を変える。

そして「熟考する時間を与えよう」と言い残し、2人を屋上に閉じ込めて立ち去る。

 

城では大広間で舞踏会が始まった。ヴァンパイアたちを前に、クロロック伯爵は新しい仲間が増えたと血のように真赤なドレスに身を包んだサラを紹介。

そしてもう2人の人間が手中にいると。

屋上に閉じ込められていた2人は、大砲を使い脱出。

舞踏会に紛れ込み、サラに近づき助けにきたと伝える。

うまく潜り込めていた2人だが、大広間にあった鏡に姿が映りヴァンパイアたちにバレてしまう。

伯爵を筆頭に襲い掛かるヴァンパイアたち。

鎧の剣で十字架を作り、ヴァンパイアを足止めし、3人は逃げる。

逃げる途中、洞窟でコウモリをみつけてはしゃぐ教授。アルフレッドは教授をせかし、逃げ続ける。

途中クコールの部屋を通過。クコールは黙って見ていたが、追ってくるヴァンパイアに気づくと、3人を匿い逃げられるように城門を開く。

そのクコールにクロロック伯爵は、「地獄と火と血の名において3人を追え」と命じる。

命令を受けたクコールはソリ代わりに、自分が作った棺桶を使い追うが失敗。最期は狼に襲われる。

教授が馬車を引き、アルフレッドは気を失ったサラを抱きかかえ逃げている。

サラの手が冷たくなり慌てるアルフレッド。しかしサラが気づきアルフレッドは安心する。そのアルフレッドに牙をむいてかみつくサラ。

2人に気づかず、馬車を走らせる教授。

教授が、同乗者の異変に気づいていれば、吸血鬼の連鎖が世界中に広まることはなかったろう。。

舞台と映画で大きく異なる点

ミュージカル『ダンスオブヴァンパイア』のストーリーは原作映画にかなり近く作られています。

原作映画と舞台で大きく異なる点をあげるとしたら、サラがクロロック伯爵に噛まれるタイミング。そして伯爵にさらわれる点です。

映画でのサラは宿屋のお風呂でクロロック伯爵に噛まれ、そのまま連れ去られます。

舞台ではサラが噛まれるのは終盤の舞踏会です。そして伯爵にさらわれるのではなく、サラは自らの意志でお城へいきます。

他に映画では、サラやマグダの様子から吸血鬼に噛まれてもすぐにヴァンパイア化しない事がはっきりわかります。ただし、シャガールのように全身を吸い尽くされるとすぐヴァンパイアに。

舞台でもシャガールは血を吸い尽くされすぐにヴァンパイアになるのですが、他に関してはいつヴァンパイアになるかはっきりしていません。

笑える小ネタは舞台以上

クスっと笑える小ネタは舞台以上にちりばめられています。

宿屋で杭を打つ練習をしている時に、アルフレッドが間違って教授の手を打ってしまったり(ここのシーン、影で表現されているのが良いです)

ヴァンパイアになったシャガールを退治しようとし、間違ってワインの樽に杭を打ち、ワインがドボドボ流れて来たり。

伯爵と息子が眠る地下室で一緒に寝ようとしたシャガールをクコールが追い出しますが、後で、シャガールはこっそりヘルベルトの棺桶に入って一緒に寝ていたりなど。

 

アルフレッドは世間知らずで内気。口数の少ない天然な青年です。

サラを喜ばせるため一生懸命雪だるまを作り、衝動的にマグダの胸に触れてしまうこともある。欲望をもった一人の青年。

アルフレッド以上に天然なのがアブロンシウス教授で、天然同士がペアを組めば、物事もそうスムーズには進まないことがよく分かります(笑)

クロロック伯爵は、血を欲する欲望を持つも、貴族らしい優雅さと理性を持つ紳士。長く生き続け退屈していた所に、研究者のアブロンシウス教授がやってきて嬉しかったのではないかと思います。

伯爵と一緒に孤独に生きる息子ヘルベルト。若い(?)だけあって、アルフレッドに迫る時は勢いがあり、なかなか怖いです。

ドタバタ劇でホラーなのですが、やり過ぎる事がなくちょっとした脱力感がある映画。

衣装・セット・小道具も見所です。

キャスト


役名 配役
アブロンシウス教授 ジャック・マッゴーラン
アルフレッド(アブロンシウス教授の助手) ロマン・ポランスキー
クロロック伯爵 ファーディー・メイン
ヘルベルト(クロロック伯爵の息子) イアン・カリエ
クコール(クロロック伯爵の使用人) テリー・ダウンス
ヨイネ・シャガール(宿屋の主人) アルフィー・バス
レベッカ・シャガール(シャガールの妻) ジェシー・ロビン
サラ・シャガール(シャガール夫妻の娘) シャロン・テート
マグダ(シャガールの女中) フィオナ・ルイス


監督:ロマン・ポランスキー
脚本:ロマン・ポランスキー、ジェラール・ブラッシュ
音楽:クリストファー・コメダ
撮影:ダグラス・スローカム
配給:MGM
公開:米1967年11月13日、日本1969年9月14日
上映時間:108分

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