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渡辺直美さん主演!ミュージカル『ヘアスプレー』あらすじ&曲&キャスト紹介【復活公演】

ミュージカル『ヘアスプレー』が、2022年9・10月に上演されます!

初の日本キャストによる上演予定だった2020年公演は、残念ながら全公演中止。

しかし2年を経てようやく復活公演が実現!2022年9月の東京公演を皮切りに、福岡、大阪、愛知と公演が予定されています。

※2022年公演、2日遅れになりましたが開幕しました!

 
ミュージカル『ヘアスプレー』といえば、2002年にブロードウェイで上演され、トニー賞13部門にノミネート、ミュージカル作品賞をはじめ8部門受賞した、世界中でも愛されているミュージカルです。

きねちゃん

この作品は、人種差別・見た目への偏見といったテーマを、青春ラブコメディー仕立てのストーリーにのせた作品。ありのままの自分を愛する大切さを教えてくれ、観た後は幸せいっぱい💛💖楽曲・ダンスが素晴らしく、60年代アメリカのファッションも見所です♪

2007年のミュージカル映画『ヘアスプレー』では、トレイシーの母親役に特殊メイクを施したジョン・トラボルタ、『ハイスクール・ミュージカル』で人気が出たザック・エフロン、数多くの映画で活躍しているミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン、ミュージカル『シカゴ』でママ・モートンを演じたクィーン・ラティファなど多くのスターが集まりました。

尚、このミュージカルは、トレイシー役は新人母親のエドナ役を男性が演じるのが伝統です。

日本版『ヘアスプレー』主演のトレイシー役渡辺直美さんは、ミュージカル作品初出演。19歳の時に映画で初めて見たときから作品の大ファンで、今回演じる主人公トレイシー役のモノマネもしていたのだそうですよ!

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来年、2020年6月に ミュージカル 「ヘアスプレー」 の主演を務める事になりました!めちゃくちゃ嬉しいです。 19歳の時に初めて映画で見た時から大大大好きな作品なので、まさかまさか過ぎて大大大緊張ですが頑張ります?? 私事ですが、芸歴一年目の時、後輩のNSC卒業公演の最後の締めを、一つ上の先輩がグループでパフォーマンスをしなくてはいけないくて、その時にヘアスプレーのモノマネをしたんです! 私はトレイシー役でジャンポケの斉藤さんがリンク役でみんなで口パクでワイワイ踊ったりしましたが、まさか、本気ガチのトレイシーが出来る夢が叶うとは思いませんでした。(当時は私達なりにガチでしたw)斉藤さーん!夢叶ったよ?? お歌の稽古 ダンスの稽古 演技の稽古などなど…未知の世界ですが精一杯頑張ります???♀? ぜひ皆様劇場に観に来てください! I will be playing the lead in the musical Hairspray starting June, 2020! I love love love this show and had wished to be a part of it when it happened in Japan, so I am extremely happy. It’s my first time playing lead in a musical but I will do my best!

渡辺直美さん(@watanabenaomi703)がシェアした投稿 –

そして、今回トレイシーの母親エドナ役に決まった山口祐一郎さん

数々の大作で主演を演じられてきた方ですが、女性役は初めて。お茶目な方なので、引っ込み思案な女性のエドナを可愛らしく演じている様子が目に浮かびます。

きねちゃん

モデルでタレントのぺこさん、りゅうちぇるさんもこの作品が大好きで、お二人の息子「リンク」君の名前は、ヘアスプレーの登場人物から名付けたと説明されていました。

基本情報

原作/脚本/音楽/演出

原作:1988年の映画『ヘアスプレー』
脚本:マーク・オドネル/トーマス・ミーハン
作曲:マーク・シャイマン
歌詞:スコット・ウィットマン/マーク・シャイマン
日本版演出:山田和也
初演:2002年アメリカ

MEMO

2003年トニー賞13部門にノミネート。ミュージカル作品賞をはじめ8部門で受賞した作品。2,500回を超えるロングラン公演が行われた。

上演時間

1幕 1時間15分
休憩 30分
2幕 1時間
計2時間45分

2022年日本公演スケジュール

【東京公演】2022年9月17日(土)~10月2日(日)  東京建物Brillia Hall
【博多公演】2022年10月7日(金) ~10月18日(火) 博多座
【大阪公演】2022年10月23(日)~11月8日(火) 梅田芸術劇場メインホール
【愛知公演】2022年11月12(土)~11月20日(日) 御園座

2020年日本公演スケジュール(全公演中止)
【東京公演】2020年6月14日(日)~28日(日)  東京建物Brillia Hall
【大阪公演】2020年7月5日(日)~13日(月)  梅田芸術劇場メインホール

初日カーテンコール(おけぴ様編集)

2022年初日!2日遅れの開幕となりましたが、舞台での皆さんの可愛い笑顔、最高ですね。

きねちゃん

公演中止になった2020年東京公演は、新複合施設「ハレザ(Hareza)池袋」内に2019年秋オープンした豊島区立芸術文化劇場の新劇場こけら落しシリーズとして上演される予定でした。

ミュージカル『ヘアスプレー』あらすじ

MEMO

映画版と舞台版では、若干内容が異なる部分があります。ここでは舞台版のあらすじを元に書いています。

ストーリー

1962年のアメリカボルチモア(ワシントンDCの隣町)。

主人公は、音楽とダンスとお洒落が大好きで、ぽっちゃり小柄な女子高生トレイシー。人種、見た目、年齢など他人への偏見をもたない天真爛漫で前向きな少女。

ダンス番組『コーニー・コリンズ・ショー』の大ファンで、有名人になりたいと夢見るトレイシーは、同番組のオーディションに出たいと願う。

トレイシーと似た体型の母親は、「見た目で他人に笑われるのではないか」と却下するが、父親は娘を応援。

トレイシーは『コーニー・コリンズ・ショー』のオーディションに参加する。そこには、同じ高校で憧れのリンク・ラーキンがいた。

しかし、番組プロデューサーのヴェルマは、トレイシーが太っているという理由だけでオーディションを拒否する。同様に黒人少女アイネスの事も、人種差別により拒否する。

学校で大きく膨らませた髪型のせいで居残り勉強をさせられたトレイシー。居残りクラスで『コーニー・コリンズ・ショー』のブラック・デーの司会者メイベルの息子、黒人のシーウィードに出会い、彼からステップを教えてもらう。

トレイシーはコーニーに新しいステップをみせ、『コーニー・コリンズ・ショー』のレギュラーに選ばれる。そして彼女のチャーミングさが受けて、一躍、町の人気者に。

はじめはトレイシーに反対していた母のエドナも大喜び。自分に自信がなくネガティブだったエドナは娘に影響され、新しい自分を発見する。

一方、『コーニー・コリンズ・ショー』には黒人に対する差別があり、トレイシーは以前からそれをおかしいと感じていた。

トレイシーは人種差別撤廃のためのデモ行進を行うが、番組プロデューサーのヴェルマの通報で、警察に捕まり拘置所に入れられてしまう。

捕らえられたトレイシーのもとにリンクがやってきて2人は愛を確かめあう。

その翌日、全国放送で、ミス・ヘアスプレーコンテストが開催された。優勝がプロデューサーの娘アンバーに決まった途端、あらわれたのは・・・・

ミュージカル映画『ヘアスプレー』動画配信(字幕・吹き替え)無料・レンタルで見られるのは?

作品評価

作品特徴
娯楽
(5.0)
悲劇
(1.0)
ミステリー
(1.0)
ラブ
(5.0)
ノンフィクション
(2.0)
子供向け
(4.0)
ダンス
(5.0)

物語の舞台:アメリカ メリーランド州 バルチモア

2020年日本版『ヘアスプレー』キャスト紹介


登場人物キャスト
(2020年/公演中止)
キャスト
(2022年)
トレイシー・ターンブラッド渡辺直美渡辺直美
モーターマウス・メイベルCrystal Kayエリアンナ
リンク・ラーキン三浦宏規三浦宏規
シーウィード・J・スタブス平間壮一平間壮一
ペニー・ピングルトン清水くるみ清水くるみ
アンバー・ヴォン・タッスル田村芽実田村芽実
コーニー・コリンズ上口耕平上口耕平
ウィルバー・ターンブラッド石川禅石川禅
ヴェルマ・ヴォン・タッスル瀬奈じゅん瀬奈じゅん
エドナ・ターンブラッド山口祐一郎山口祐一郎
リトル・アイネス(アイネス・スタブス)荒川玲和荒川玲和

スプリッツァー:川口竜也、ダイナマイツ:青野紗穂、ダイナマイツ:MARIA-E、ダイナマイツ:原田真絢、プルーディー:可知寛子、Mr.ピンキー:アレックス カワモト

岡田治己、Kosuke、篠本りの、高瀬雄史、髙橋莉瑚、田川景一、堤梨菜、東間一貴、福山葵衣、堀江慎也、MAOTO、松平和希、松谷嵐、森田有希、柳本奈都子、八尋雪綺

トレイシー・ターンブラッド:渡辺直美


主役。有名人になる事を夢見る、小柄でぽっちゃりした明るく天真爛漫な女子高生。音楽とダンスが好きで、若者向けのダンス番組『コーニー・コリンズ・ショー』をみるのが好き。同番組の人気ダンサーで、同じ高校のリンクに惹かれている。

渡辺直美(わたなべなおみ)

生年月日 1987年10月23日
出身地 茨城(生まれは台湾)
血液型 A型
身長 157cm

MEMO

よしもとクリエイティブ・エージェンシー(東京吉本)所属のお笑いタレント。ものまね、歌、ダンスが得意で女優や歌手としても活動。

ミュージカル出演は『ヘアスプレー』が初めて。この作品の大ファンだったそうです。情報解禁になった時の渡辺直美さんのブログはこちら

個人的にトレイシーの魅力は、ぱーーっと周りを明るくする天真爛漫さだと思っていて、渡辺直美さんがどんなキュートなトレイシーを演じるのか楽しみです。

渡辺直美さんの歌やダンス↓

スカパー ! [公式]より。

モーターマウス・メイベル:エリアンナ

シーウィードの母親で、『コーニー・コリンズ・ショー』の黒人デー(ブラック・デー)の司会者そしてレコード店店長。

エリアンナ

生年月日 1985年5月14日
出身地 東京都
血液型 A型

MEMO

7歳の時、キッズキャストとしてマイケル・ジャクソンのライブステージに立つ。『RENT』、『アイ・ガット・マーマン』『ウィズ〜オズの魔法使い〜』『ラディアント・ベイビー』『プリシラ』『キューティーブロンド』『ビューティフル』『メリー・ポピンズ』『ファントム』『ジャック・ザ・リッパー』などミュージカル作品に多数出演

メイベルは差別される側の黒人です。しかし自分が黒人であることに誇りを持ち、堂々としていて懐の深い人物。

メイベルが「私は人種差別に対して挑み続ける」と歌う♪I Know Where I’ve Been(アイ・ノウ・ホエア・アイヴ・ビーン)を、エリアンナさんがどう歌うのか注目したいポイントです。

リンク・ラーキン:三浦宏規

『コーニー・コリンズ・ショー』の中心メンバーで花形ダンサー。トレイシーの憧れの人で、のちにトレイシーと恋に落ちる。

三浦宏規(みうら ひろき)

生年月日 1999年3月24日
出身地 三重県
身長 177 cm
血液型 A型

MEMO

5歳からクラシックバレエを始め全国コンクールでの入賞経験を持つ。ミュージカル『テニスの王子様』や『刀剣乱舞』、『レ・ミゼラブル』マリウス役など。

三浦さんは以前から『ヘアスプレー』が大好きで、全曲歌えるのだとか。最後の「You Can’t Stop the Beat」は人前で歌うきっかけとなった曲とのこと。参考:https://enterstage.jp/news/2019/04/011731.html

三浦さん演じるリンクはダンスが上手なイケメンの役。キレキレのダンスが最高に楽しめるはずです!

トレイシーが憧れるリンクですが、トレイシーから人種差別に対し一緒に戦おうと誘われるも、自分を守るために「無理だ」と去ってしまうシーンがあります。

ただのイケメンではなくティーンエイジャーらしいお芝居も見どころ。

シーウィード・J・スタブス:平間壮一


メイベルの息子でキレのいい踊りをする黒人ダンサー。白人のペニーと恋に落ちる。

平間壮一(ひらま そういち)

生年月日 1990年2月1日
出身地 北海道
身長 167 cm
血液型 A型

MEMO

ミュージカル『RENT』のエンジェル役、地球ゴージャスプロデュース公演 vol.10『星の大地に降る涙』、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』など、舞台を中心に活動

メイベルの息子、黒人のシーウィードはダンスの名手。ブロードウェイ作品だと、黒人のダンスは白人のダンスとは違う魅力があり、バネのようにしなやかでアクロバティック。ジャンプの高さもすごいです。

平間壮一さんなら、切れがありクールなシーウィードのダンスをみせてくれそうです!

ペニー・ピングルトン:清水くるみ

トレイシーの親友。母親が人種差別主義者。黒人ダンサーのシーウィード・J・スタブスと恋に落ちる。

清水くるみ(しみず くるみ)

生年月日 1994年7月16日
出身地 愛知県
身長 162 cm
血液型 A型

MEMO

2007年「アミューズ30周年全国オーディション」で応募者65,368人の中からグランプリに選ばれる。多くのテレビドラマに出演。舞台は、『ロミオ&ジュリエット』、『修羅天魔~髑髏城の七人Season極』、『サムシング・ロッテン! など』。

ペニーはトレイシーの親友役で、この作品のテーマである「人種差別」を乗り越え、黒人のシーウィードと結ばれる役です。

人種の違うカップルというと「ウエストサイドストーリー」のよう悲劇的な作品が頭に浮かびますが、明るい結末を迎えるのが『ヘアスプレー』らしいところ。

母親に監禁されたペニーを救いにシーウィードが家に忍びこみ、その後、若者たちが「♪Without Love/ウィズアウト・ラヴ」で《愛のない人生なんて・・・・・・》と歌うシーンは心を打たれます。

ダンスが得意な清水くるみさんですが、ペニーのダンスシーンはなかなか出てきません。でも最後に炸裂します(のはずです)!

アンバー・ヴォン・タッスル:田村芽実


『コーニー・コリンズ・ショー』の中心メンバーで、番組プロデューサーのヴェルマの娘。自己中心的な人物で、ダンスが上手くないが、ミス・ヘアスプレーで優勝しスカウトされたいと思っている。

田村芽実(たむら めいみ)

生年月日 1998年10月30日
出身地 群馬県
血液型 O型
ニックネーム めいめい

MEMO

アイドルグループ・アンジュルムの元メンバー。2011年8月、ハロー!プロジェクトに加入。

アンバーはトレイシーのライバル。差別主義者の母親の影響もありトレイシーをいじめます。ただし底意地が悪い人間ではなく、キュートな面もみえる役だと思います。

透き通る歌声の田村芽実さん。どのようにトレイシーに向かっていくのか、ワクワクします。

コーニー・コリンズ:上口耕平


『コーニー・コリンズ・ショー』の司会。トレイシーに刺激され、差別撤廃をヴェルマに提案する。

上口耕平(うえぐち こうへい)

生年月日 1985年4月6日
出身地 和歌山
身長 175 cm
血液型 A型

MEMO

マイケル・ジャクソンの影響でダンスをはじめ、2002年テレビドラマ「ごくせん」のレギュラーで俳優デビュー。『RENT』『ダンス・オブ・ヴァンパイア』『ウエスト・サイド・ストーリー Season2』など数多くの舞台・ミュージカルに出演。ダンスの講師や振り付けなどの活動もしている。

『コーニー・コリンズ・ショー』は、この人がいなければ番組が始まらない….!

番組ホストですが、コニー・コリンズも踊ります。ダンスが出来てショーのホスト役…上口さんにすごいハマリ役だと思います。

『コーニー・コリンズ・ショー』が始まる時の「The Nicest Kids in Town」が今から楽しみすぎる!

ウィルバー・ターンブラッド:石川禅

トレイシーの父親。バラエティショップを経営する風変りな人物だが、娘を応援している。体型コンプレックスの妻をまるごと愛している。

石川禅(いしかわ ぜん)

生年月日 1964年6月22日
出生地 新潟県
身長 177.5 cm
血液型 A型

MEMO

東宝ミュージカル『ミス・サイゴン』、『レ・ミゼラブル』、『エリザベート』、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』、『笑う男』など数多くの作品で活躍。

悪人を演じる時は底知れない恐ろしさを感じるのに、善人を演じると温かいオーラがにじみ出てくる石川禅さん。妻思い&娘思いの優しいパパの様子が目に浮かびあがります。

妻役の山口祐一郎さんとどんなカップルになるのか見届けたいです。

ヴェルマ・ヴォン・タッスル:瀬奈じゅん


『コーニー・コリンズ・ショー』のプロデューサーで元ミス・ボルチモア。差別主義者。トレイシーを番組から降板させて娘のアンバーをスターにするために、いろいろと画策する。

瀬奈じゅん(せな じゅん)

生年月日 1974年4月1日
出生地 東京都
身長 168cm
血液型 AB型
愛称 あさこ

MEMO

元宝塚歌劇団月組男役トップスター。3歳からクラシックバレエを始める。宝塚退団後も、『三銃士』、『シスター・アクト〜天使にラブ・ソングを〜』、『貴婦人の訪問』、『シティ・オブ・エンジェルズ』など多くの舞台で活躍。

アンバー同様、この作品で「悪役」を担う人物。差別主義者で、自分の娘をスターにするためなら何でもします。

ただ悪役とはいえ、自分の身一つで死に物狂いにのし上がってきたバイタリティーあふれる女性で、狭い世界に閉じこもっていたエドナ(トレイシーの母親)と比較してみると、ヴェルマにはヴェルマの魅力があると感じます。

歌とダンスの見所が多い役で、瀬奈じゅんさんがどんなヴェルマをみせてくれるのか楽しみです。

エドナ・ターンブラッド:山口祐一郎


トレイシーの母親。自宅でクリーニングの仕事をしている。体型がコンプレックスで家の外に出るのが怖いが、トレイシーの影響で輝き出す。伝統的に男性が演じる。

山口祐一郎(やまぐち ゆういちろう)

生年月日 1956年10月5日
出生地 鹿児島県
身長 186 cm
血液型 O型

MEMO

劇団四季に入団し『オペラ座の怪人』などのタイトルロールを演じたのち、退団後は、『エリザベート』のトート、『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』のクロロック伯爵、『笑う男』のウルシュスなど多くの東宝ミュージカルに出演。

トレイシーの母親エドナ役は、男性が演じるのがお約束事。一体どなたが演じられるのか?と思っていたら、

まさかの山口祐一郎さん!!

山口祐一郎さんといえば、ダンス・オブ・ヴァンパイアの麗しき伯爵、レベッカの金持ちハンサム、マキシム・ド・ウィンターを演じられたりと、その美しい顔に相応しい役も多いのですが、舞台でもちょこちょこみせるチャーミングな姿やカーテンコールでのご様子から、シャイで可愛いエドナの姿が目に浮かびます。

東宝作品をよくご覧になっている方なら、山口祐一郎さんと石川禅さんは過去何度も共演しているので、このお2人の夫婦役はなんとなく想像できるのではないでしょうか….?そこに娘のトレイシー役の渡辺直美さんが入ると、一体どんな家族になるのか、これも楽しみなポイントの一つです。

『ヘアスプレー』の時代背景

1960年代のアメリカ

1960年代のアメリカは、社会的な不平等に対する抗議活動が盛んになった時代で、その1つが黒人差別廃止運動(公民権運動)でした。

63年には公民権運動に理解していたジョン・F・ケネディが暗殺されます。ケネディ同様、人種差別撤廃を訴えていたマーティン・ルーサー・キングは1968年に暗殺。

ミュージカルの舞台となったボルチモアは、人口の半数以上がアフリカン・アメリカンで、人種問題が頻繁に起こっていました。

ミュージカル『ヘアスプレー』でも、白人と黒人が一緒に踊る事はできず、人種をロープで区切ったダンスパーティーの会場が出てきます。『コーニー・コリンズ・ショー』では、黒人が踊れるのは月に一回のブラック・デーのみ

そこに、「黒人と白人が一緒に踊れないのはおかしいこと」と、差別撤廃のデモ行進をするトレイシーが現れ、周囲も彼女に影響されます。また、当時はタブーだった白人と黒人のカップル(トレイシーの親友ペニーとシーウィード)の恋愛も描かれています。

実在した『バディ・ディーン・ショー』がモデル

トレイシーがオーディションを受けた人気番組『コーニー・コリンズ・ショー』は、実際に60年代ボルチモアで人気のあったロック・ダンス番組『バディ・ディーン・ショー』がモデルです。

1日2時間半・週6日放送され、当時番組の大ファンだったジョン・ウォーターズが監督となって1988年映画『ヘアスプレー』が制作されました。 舞台版は、この1988年の映画版を原作としています。

ただ、この番組はミュージカルとは違う顛末を迎えます。

当時、ボルティモアで人気のあったバディー・ディーン・ショーがあって、バディー・ディーンさんは黒人も一緒に出られるようにすることに最後まで反対していた。スタジオ側は逆に促進しようとしていた。結果、ディーンさんが反対してショーが終わってしまった。引用元:http://eigakan.blog.jp/archives/51667292.html

ヘアスプレー公式のブラックフェイスについての声明

ブラックフェイス(黒塗りメイク)を否定すること、作品と観客を信じることについて書かれています。ぜひご一読を。

https://www.tohostage.com/hairspray/letter.html

母親役は男性が演じる

『ヘアスプレー』は、母親のエドナ役を男性役が演じる事がお約束です。理由は、オリジナル1988年の映画版でエドナ役だったのが、監督ジョン・ウォーターズの数々の作品に出ていた巨漢のドラッグクィーン・ディヴァインだったからです。1988年の映画でディヴァインの存在が強烈だったため、以降、エドナ役は男性が演じることになりました。

ミュージカル『ヘアスプレー』の見所

楽曲

『ヘアスプレー』を作曲したのは、映画『天使にラブソングを』、『アダムスファミリー』、『パッチアダムス』などを作曲したマーク・シャイマン。映画音楽作曲家として5度アカデミー賞ノミネートされ、ミュージカル『ヘアスプレー』では、トニー賞とグラミー賞を受賞しています。

ロック、R&B、キュートなポップスと優れた楽曲揃いで、私はどの曲も好きです!中から一部挙げてみます。

♪Good Morning Baltimore/グッド・モーニング・ボルチモア

オープニングナンバー。ベッドの中からトレイシーが歌います。爽やかで朝からハッピーになれる曲。

♪Mama, I’m A Big Girl Now/ママ、アイム・ア・ビッグ・ガール・ナウ

ブロードウェイ版では、トレイシー、ペニー、アンバーの女の子3人が、厳しい母親に対抗して歌う曲。アンバーはトレイシーの敵ですが、この曲は女子3人がとにかくキュート。尚、映画版ではエンドロールに使われています。

♪Without Love/ウィズアウト・ラヴ

若者たちが歌う、人生において愛こそ大切と気づかせてくれるナンバー。メロディ―も歌詞もとても優しく、「愛のない人生」を例える表現が「レコードを買えない生活」「月曜しかない1週間」など素敵。日本語で歌われる時にどう訳すのか楽しみです。

♪I Can Hear The Bells/アイ・キャン・ヒア・ザ・ベルズ

片思いの女の子が、好きな相手との愛を妄想しているとても可愛らしい曲。2007年の映画版では、このシーンを撮影するのに3ヶ月半かかったと監督が話していました。(妄想シーンでは登場する人が多いので、みんなのスケジュールが合わず、飛び飛びで撮影していた模様です)

♪I Know Where I’ve Been/アイ・ノウ・ホエア・アイヴ・ビーン

人種差別に対し私は挑み続けるという、メイベルが歌う曲。2016年のライブ版では、メイベルのレコード店で歌われ、映画版では、『コーニー・コリンズ・ショー』でのブラック・デー廃止への抗議のため、トレイシーと黒人たちがデモ行進するシーンで使われています。

♪You Can’t Stop the Beat/ユー・キャント・ストップ・ザ・ビート

そしてクライマクスに流れるこの曲。ミュージカルヘアスプレーといえばこの曲!といえる最高に盛り上がるナンバーです。

昔ブロードウェイの来日公演で渋谷のオーチャードホールへ観劇に行った時、やはり最後はこの曲で観客も総立ちになり、ステージのみなさんと一緒に踊りました。

ダンス

ダンス番組を取り扱っているので、キャストさんたちが踊りまくります。敵役ヴェルマ、花形ダンサーのリンク、司会のコーニー、そして黒人のシーウィード、アイネス…といった、ダンスシーンの多いキャスティングが気になるところ→2019年4月8日、メインキャストさんが決定し、ダンスが得意な方が揃いました。

そしてラストのトレイシーの母エドナのダンスにも大注目です。→山口祐一郎さんに決定。

衣装

ピンク、ブルー、グリーン…と、60年代アメリカの衣装がとてもカラフル!ポップでキュートな衣装がたくさん見られるはずです。

ヘアスプレーの曲一覧(ミュージカル舞台版)


英語タイトル
1幕
Good Morning Baltimore

グッド・モーニング・ボルチモア

The Nicest Kids in Townザ・ナイセスト・キッズ・イン・タウン
Mama, I’m a Big Girl Nowママ、アイム・ア・ビッグ・ガール・ナウ
I Can Hear the Bellsアイ・キャン・ヒア・ザ・ベルズ
(The Legend of) Miss Baltimore Crabs(ザ・レジェンド・オブ)・ミス・ボルチモア・クラブス
The Madisonマジソン(マジソン・タイムより)
The Nicest Kids in Town (Reprise)ザ・ナイセスト・キッズ・イン・タウン(リプライズ)
It Takes Twoイット・テイクス・トゥー
Velma’s Revengeベルマズリベンジ
Welcome to the 60’sウェルカム・トゥ・ザ・60s
Run and Tell Thatラン・アンド・テル・ザット!
Big, Blonde and Beautifulビッグ・ブロンド・アンド・ビューティフル
2幕
The Big Dollhouse

ザ・ビッグ・ドールハウス

Good Morning Baltimore (Reprise)グッド・モーニング・ボルチモア(リプライズ)
You’re Timeless to Me(ユアー)・タイムレス・トゥ・ミー
You’re Timeless to Me (Reprise)(ユアー)・タイムレス・トゥ・ミー(リプライズ)
Without Loveウィズアウト・ラヴ
I Know Where I’ve Beenアイ・ノウ・ホエア・アイヴ・ビーン
(It’s) Hairspray(イッツ)・ヘアスプレー
Cootiesクーティーズ
You Can’t Stop the Beatユー・キャント・ストップ・ザ・ビート

ミュージカル『ヘアスプレー』CD

ブロードウェイ版と2007年映画版のサントラが出ています!

試聴可能!オリジナル・ブロードウェイ・キャスト

ヘアスプレー オリジナル・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング

試聴可能です↓

Hairspray (Original Broadway Cast Recording)

映画「ヘアスプレー」オリジナル・サウンドトラック


映画「ヘアスプレー」オリジナル・サウンドトラック

レンタルCD

オリジナル・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング
TSUTAYA

映画『ヘアスプレー』

ヘアスプレーは特に予習しなくても楽しめます。でも、映画版をみておくと、さらに楽しめること間違いなし!
1998年版、2007年版とあります。(写真は、2007年の映画版)

1988年版(オリジナル)


ヘアスプレー [DVD]

監督: ジョン・ウォーターズ
トレイシー・ターンブラッド:リッキー・レイク
エドナ・ターンブラッド、アーヴィン・ホッジパイル(2役):ディヴァイン
ヴェルマ・フォン・タッセル:デボラ・ハリー
フランクリン・フォン・タッセル:ソニー・ボノ
ウィルバー・ターンブラッド :ジェリー・スティラー
ペニー・ピングルトン:レスリー・アン・パワーズ
アンバー・フォン・タッセル:コリーン・フィッツパトリック
リンク・ラーキン:マイケル・セント・ジェラルド
シーウィード・J・スタブス:クレイトン・プリンス
モーターマウス・メイベル・スタブス:ルース・ブラウン
コーニー・コリンズ:ショーン・トンプソン

舞台や、のちの2007年の映画の原作となった作品です。監督はカルト的人気を誇るジョン・ウォーターズ。

2007年版


ヘアスプレー [Blu-ray]

監督: アダム・シャンクマン
トレイシー・ターンブラッド:ニッキー・ブロンスキー
エドナ・ターンブラッド:ジョン・トラボルタ
ヴェルマ・フォン・タッセル:ミシェル・ファイファー
ウィルバー・ターンブラッド :クリストファー・ウォーケン
ペニー・ピングルトン:アマンダ・バインズ
アンバー・フォン・タッセル:ブリタニー・スノウ
プルーディー・ピングルトン -:アリソン・ジャネイ
リンク・ラーキン:ザック・エフロン
シーウィード・J・スタブス:イライジャ・ケリー
モーターマウス・メイベル・スタブス:クイーン・ラティファ
コーニー・コリンズ:ジェームズ・マースデン
ミスター・ピンキー : ジェリー・スティラー
アイネス・スタブス:テイラー・パークス

私は、この映画がきっかけで『ヘアスプレー』を大好きになりました。有名な映画で見た事がある方も多いかもしれませんね。

トレイシーを演じたニッキー・ブロンスキーが、キュートで華やかなオーラもあって最高でした。

話題となったのが、エドナ役を演じたミュージカル出身のジョン・トラボルタ。メイクに4~5時間かかったのだそうです。なおジョン・トラボルタの特徴である青い目とアゴの部分は変えずに変身させた、と監督のアダム・シャンクマンがDVDの特典映像で話しています。

舞台版からちょこちょこ変更シーンがあります。これも特典映像にのっていたのですが、例えば舞台では、トレイシーが拘置所にとらわれている時にリンクが助けにくるシーンがありますが、ここは映画にすると唐突感がでるので変更したと監督が話していました。

舞台はミラクルな事があっても不思議と受け入れられるけれど、映画になるとより現実味を帯びてくるからだそう。確かに舞台だと勢いで受け入れられちゃう事ってあるかなと思います。

悪役のヴェルマも、舞台版では最後のYou Can’t Stop the Beatでみんなと一緒に歌うけれど、映画だとヴェルマを入れるのはおかしいとなったらしく、このシーンでヴェルマは入っていません

前作や舞台版の俳優さんへのオマージュとなっている部分もありとても楽しめます。

ちなみに、オリジナル1988年映画版の ジョン・ウォーターズ監督も本作に登場しています。なんと、露出狂の役で(笑)

ヘアスプレー・ライブ!(2016年)

ヘアスプレー・ライブ!(字幕版)
トレイシー・ターンブラッド:マディ・バイリオ
エドナ・ターンブラッド:ハーヴェイ・ファイアスタイン
ヴェルマ・フォン・タッセル:クリスティン・チェノウェス
ウィルバー・ターンブラッド :マーティン・ショート
ペニー・ピングルトン:アリアナ・グランデ
アンバー・フォン・タッセル:ダヴ・キャメロン
リンク・ラーキン:ギャレット・クレイトン
シーウィード・J・スタブス:エフライム・サイクス
モーターマウス・メイベル・スタブス:ジェニファー・ハドソン
コーニー・コリンズ:デレク・ハフ
アイネス・スタブス:シャハディ・ライト・ジョセフ

ミュージカル『ヘアスプレー』がアメリカNBCで生放送された時のライブ版も出ています。ペニー役にアリアナ・グランデ、メイベル役にドリーム・ガールズのジェニファー・ハドソンなどこちらも豪華キャストが勢ぞろい。

この放送のトレイシー役のオーディションには役1,000人詰めかけ、見事射止めたのが、当時20歳の大学生マディ・バイリオでした。

ミュージカル映画『ヘアスプレー』動画配信(字幕・吹き替え)無料・レンタルで見られるのは?

東宝ヘアスプレー2020プロモーション映像・キャストコメント

TohoChannel

『ヘアスプレー』コメント映像/渡辺直美

『ヘアスプレー』コメント映像/Crystal Kay

『ヘアスプレー』コメント映像/三浦宏規

『ヘアスプレー』コメント映像/平間壮一

『ヘアスプレー』コメント映像/清水くるみ

『ヘアスプレー』コメント映像/田村芽実

『ヘアスプレー』コメント映像/瀬奈じゅん

『ヘアスプレー』コメント映像/上口耕平

『ヘアスプレー』コメント映像/石川 禅

『ヘアスプレー』コメント映像/山口祐一郎

ミュージカル『ヘアスプレー』のチケット発売

東京公演(東京建物Brillia Hall)

東宝ナビザーブ

【先行抽選エントリー】 2022年8月2日(火)~8月5日(金)
【先行先着販売】 2022年8月14日(日)10:00より販売開始
【一般前売】 2022年8月20日(土)10:00販売開始

博多公演(博多座)

9月3日(土)10:00~電話予約・インターネット発売開始

大阪公演(梅田劇場メインホール)

一般発売日:2022/8/20(土)

愛知公演(御園座)

一般発売 2022年8月20日(土)午前10時~