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ミュージカル『笑う男』あらすじ&2022・2019年キャスト&曲紹介

笑う男
17世紀のイギリスが舞台。見世物として口を裂かれ常に不気味な笑い顔にされてしまった青年の哀しくも無垢な愛を描くミュージカルです。何度か舞台化と映画化されている作品で、1928年のサイレント映画『笑う男』に登場した主人公は、映画『バットマン』の悪役ジョーカーのモデルになったといわれています。
注意

2022年再演初日、開演20分前に中止のアナウンスが出ました。関係者に陽性反応が確認されたのこと…
感染された方の一日も早い回復をお祈りします。

公演中止⇒2月3日~9日
詳細→https://www.tohostage.com/cancel2022_2/

ミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』(原題:The Man Who Laughs)は、ヴィクトル・ユーゴーの小説『笑う男』が原作のミュージカルです。

ヴィクトル・ユーゴーというと、『レ・ミゼラブル』『ノートルダム・ド・パリ(ノートルダムの鐘)』と、日本でも大変人気が高いミュージカル作品でおなじみ。

そのユーゴー自身が「この本よりも優れた小説を書いたことがない」と語った作品が『笑う男』です。

きねちゃん

シリアスで重い作品と思いきや、意外にファンタジー感があり、それがかえってユーゴーの絶望や悲しみの深さを表しているようにも感じます。

脚本は2018年に新演出で再々演となったミュージカル『マリー・アントワネット』を手掛けた方ロバート・ヨハンソン。音楽は、ミュージカル『ジキル&ハイド 』『スカーレット・ピンパーネル 』『DEATH NOTE』を作曲したフランク・ワイルドホーンです。

この作品は2018年に韓国で世界初演。そして2019年4月東京の日生劇場で日本初演を迎えました。

なお、ヴィクトル・ユーゴーの小説を元に『笑う男』は何度か舞台化され、別の脚本・作曲のミュージカルもありますが、ロバート・ヨハンソン脚本、フランク・ワイルドホーン作曲の同作品は韓国が初演です。

【速報】
ミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』再演決定!

2022年2月3日(木)~19日(土)
@帝国劇場

2021年冬 チケット一般前売開始予定

 https://www.tohostage.com/warauotoko/ 

#浦井健治 #山口祐一郎 #笑う男 pic.twitter.com/e0yv2qif4s

基本情報

脚本/音楽/歌詞/演出

脚本:ロバート・ヨハンソン
音楽:フランク・ワイルドホーン
歌詞:ジャック・マーフィー
編曲:オーケストレーションジェイソン・ハウランド
日本版演出:上田一豪(翻訳・訳詞)
※世界初演の韓国版の演出は、ロバート・ヨハンソン
初演:2018年韓国、2019年日本

上演時間(2022年)

2時間50分(予定)

12:00開演

第一幕:12:00 ~ 13:15
休憩:25分
第二幕:13:40~ 14:50

13:00開演

第一幕:13:00~14:15
休憩:25分
第二幕:14:40~ 15:50

18:00開演

第一幕:18:00~19:15
休憩:25分
第二幕:19:40~20:50

作品評価

韓国版の受賞歴

2018年 第7回「イェグリーンミュージカルアワード」
・今年のミュージカル賞
・男優新人賞 パク・ガンヒョン
・舞台芸術賞 オ・ピルヨン
・人気賞 EXO スホ、ミン・ギョンア
・男優主演賞 パク・ヒョシン
・演出賞 ロバート・ヨハンソン

2019年 第3回「韓国ミュージカルアワード」
・大賞
・主演男優賞 パク・ヒョシン(グウィンプレン役)
・舞台芸術賞 オ・ピリョン

作品特徴
娯楽
(3.0)
悲劇
(5.0)
ミステリー
(2.0)
ラブ
(5.0)
ノンフィクション
(1.0)
子供向け
(1.0)
ダンス
(2.0)

物語の舞台:イギリス
演奏:オーケストラ(生演奏)

ミュージカル『笑う男』のあらすじ

主要登場人物

※赤字は個人的感想です。

グウィンプレン

幼い頃、人身売買団コンプラチコに誘拐される。貴族のなぐさみものになるため、口の両端を裂かれた常に笑っているような顔にされてしまう。

コンプラチコに捨てられたのちはウルシュスという男に育てられる。盲目の少女デアと惹かれあっているが、自分の容貌のために想いを言い出せない。

ある日、実は自分が「貴族」であったと知る。貴族から搾取される側だったが、突如、富と権力を前にしてとまどう。しかし、貧しさを知っている自分だから出来ることがあるはずと、貴族支配に抵抗し議会で演説をする。

社会的な差別や貧困、不正に対する「理想主義」を謳う存在として描かれている。

デア

グウィンプレンに拾われた優しくて純粋な盲目の少女。目は見えないが周りの仲間たちに暖かく見守られている。デアには見えない醜い世界とは対極の、汚れなき美しい存在として描かれている。

ウルシュス

人嫌いの興行師。口は悪いが心は暖かい。貴族に搾取される残酷な現実を知っているからこそ、理想を語り夢を見るグウィンプレンに厳しい時がある。しかしグウィンプレンにもデアにも父親のような深く温かい愛情を見せる。ウルシュスと彼の一座(見世物小屋の人々)を通して「人間愛」が描かれている。

ジョシアナ公爵

アン女王の異母姉妹でライバル関係。デヴィット・ディリー・ムーア卿と婚約しているが女王に一方的に決められたもので気に入らない。見た目が普通とは異なるグウィンプレンに興味を惹かれ誘惑し、彼を翻弄する。

デヴィット・ディリー・ムーア卿

ジョシアナ公爵の婚約者。貴族だが非嫡出子という立場。ジョシアナとの結婚で地位の上昇を夢見る野心家。

フェドロ

下僕。金と権力に対する欲望が強く、嫉妬と憎悪を抱いている。性格が歪んでいて周りの人間が不幸になるのを喜ぶタイプ。

アン女王

故ジェームズ国王の娘でイギリス帝国の女王。不器量な容貌に苦しみ、異母姉妹のジョアンナに嫉妬する利己的な人物。

簡単なストーリー【ネタバレなし】

1689年、イングランド、冬。”子供買い”の異名を持つコンプラチコの手により、貴族への見世物として口を裂かれ常に笑っている顔にされた少年、グウィンプレンは、一行の船から放り出され、あてもなく雪の中をさまよう。そのさなか、凍え死んだ女性が抱える赤ん坊、のちのデアをみつけ、道すがら偶然辿り着いた興行師、ウルシュスの元へ身を寄せ、2人は彼と生活を共にすることになる。

青年となったグウィンプレンはその奇怪な見た目で「笑う男」として話題を呼び、一躍有名人になっていた。盲目のデアと共に自らの生い立ちを演じる興行で人気を博す2人は、いつしか互いを信頼し、愛し合う関係となる。

そこへ彼らの興行に興味を持った公爵のジョシアナとその婚約者、デヴィット・ディリー・ムーア卿が来訪する。

醜くも魅惑的なグウィンプレンの姿に心を惹かれたジョシアナは、彼を自身の元へ呼びつけ誘惑する。突然の愛の言葉に同様するグウィンプレンがウルシュツの元に戻ると、突然牢獄へ連行され、そこへ王宮の使用人、フェドロより衝撃の事実が明かされた・・・

本当に醜いのは、刻まれた貧者の笑顔か、それとも富める者の嘲笑か。運命に翻弄される「笑う男」が辿り着く先に待っていたものとは・・・

参照:東宝公式ページより

詳しいストーリー【ネタバレあり】

一幕

1689年、イングランド、冬。幼いグウィンプレンは人身売買団コンプラチコに誘拐される。コンプラチコは子供たちを拉致し、身体に傷をつけ奇形にして貴族に売っている集団だった。

彼らにグウィンプレンは口を裂かれ、醜い笑みを貼り付けられた顔にされる。

なぜ化け物のような顔にされたのか?

見世物として貴族を笑わせるためだった。

 

時が経ち、仲間が捕まり慌ててイギリスから逃げることになったコンプラチコ。少年グウィンプレンを置き去りにする。

舟で逃亡中、彼らは自分たちの罪を紙に書いてボトルに詰め、海に捨てる。

グウィンプレンがあてもなく吹雪の中を彷徨っていると、凍死した女性が抱きかかえていた赤ん坊、のちのデアを見つける。デアを抱いたグウィンプレンは、ウルシュスという男が一人で暮らす小屋に辿り着く。

中へ入れてとお願いするグウィンプレンに、戸を閉じるウルシュス。しかし放っておけず2人を家の中に入れる。

ウルシュスはグウィンプレンの顔をみてコンプラチコの仕業と理解する。そして赤ん坊のデアの目が見えず心臓が弱いことも知る。

突然2人の幼い子供を抱えることとなったウルシュス。この先、どうやって生きていこうかと考える。

ウルシュスはグウィンプレンに、生き抜くために醜い顔を使えと言う。

 

15年後、青年となったグウィンプレンは、その奇怪な見た目で”笑う男”として話題を呼び、盲目のデアと伴に自らの生い立ちを物語にした興行が大人気となっていた。

グウィンプレンと目の見えないデアはお互い惹かれあっているが、グウィンプレンは自分の容貌が気になり、「自分はデアに相応しくない」と想いを告げることができない。

ある日、見世物小屋にジョシアナ公爵とデヴィット・ディリー・ムーア卿がやってきた。

ジョシアナ公爵はアン女王の異母姉妹。

女王の命令でクランチャーリー家の跡継ぎデヴィット・ディリー・ムーア卿を結婚相手に決められ不満だった。

クランチャーリー家には正式な跡取りがいたのだが、行方不明になっており、非嫡出子のデヴィットが家督を継ぐこととなっていた。

デヴィットは、社会的成功のためにも女王の妹ジョシアナ公爵との結婚のチャンスを逃したくなかった。

 

グウィンプレンの興行を観たジョシアナ公爵。

催し物の最後にグウィンプレンから投げつけらえた「金持ちの楽園は貧乏人の地獄によってつくられる」という言葉が胸にささり、醜いグウィンプレンに惹かれていく。

下僕のフェドロを通して、ジョシアナ公爵からの手紙を受け取ったグウィンプレンは彼女の元へ訪れる。

あなただけよ 私の孤独消せるのは
醜いその笑顔が
私の怪物映し出す

ジョシアナ公爵から誘惑されたグウィンプレンは逃げ出す。

自分から去ったグウィンプレンをみて、ジョシアナ公爵は執着心を募らせる。

逃げ出してきたグウィンプレンだが、彼の顔を見てもひるまず、好意をよせてくれたジョシアナ公爵に驚きと嬉しさがあった。

 

一方、いなくなったグウィンプレンを探し、さまようデア。

酒に酔ったデヴィットがやってきてデアを襲いかかる。ウルシュスと仲間が現れデヴィットを追い払う。デアはショックを受ける。

そこへグウィンプレンが帰ってくるが、デアのそばを離れジョシアナ公爵の元へ行った彼をウルシュスが厳しく叱責する。

感謝しろその醜い口に それでお前はは生き残れた
欲張るなお前は化け物だ 幸せなど手に入らない

甘い夢をみるなと咎めるウルシュス。

しかし僕にも幸せになる権利があるはずだ、とグウィンプレンはウルシュスに反論。

激しく言い争う2人だが、そこにはお互いを想う強い信頼と愛情があった。

 
デアのもとに行き、謝罪とともに愛の告白をするグウィンプレン。2人はずっと一緒にいると誓う。

 

「今夜は一緒にいて」というデアの元へ行こうとしたとき、グウィンプレンは秘密警察の隊長ワペンテイクに突如、捕らえられる。

連行された先では、コンプラチコの一人が拷問されていた。その彼が、グウィンプレンの顔を手術し「笑う男」にしたと白状した。

そして、グウィンプレンはクランチャーリー家の嫡子だと。

実は下僕のフェドロが、かつてコンプラチコが罪の告白を書いた手紙の入った瓶を手に入れ秘密を暴いていた。

グウィンプレンは、クランチャーリー家の継承問題で邪魔になると、幼少時にある人物の計略で誘拐されたのだった。

2幕

突然、貴族になり戸惑うウィンプレン。

フェドロに財産の一部の金貨をウルシュスたちに届けるように頼む。

快く応じるフェドロ。しかしウルシュスたちには、グウィンプレンは死んだと告げる。

悲嘆にくれるウルシュスと一座の人々。デアにだけは真実を知らせてはならない。心臓が弱くて耐えられないだろうから。

デアが疑うので、グウィンプレンがいるふりをして興行を始めるウルシュスたち。しかしデアはグウィンプレンがいない事に気づく。

彼は私から去って羽ばたいていってしまったのだと泣き崩れるデア。

そんなデアを膝の上に抱き、この子達の代わりに苦痛の全てを私に下さいと祈るウルシュス。

 
クランチャーリー家にいるグウィンプレン。「どん底に生きた自分だからこそ、貴族になった今、出来る事があるはず。」と世の中を変えていきたいと願う。

フェドロに連れられクランチャーリー家のジョシアナ公爵の部屋を訪れるグウィンプレン。勘違いした彼女にまたもや猛アタックをうけるが、そこへアン女王が登場。

グウィンプレンこそクランチャーリー家の正式な跡取り。ジョシアナ公爵はグウィンプレンと結婚するようにと女王は命令を下す。

途端に、グウィンプレンに興味を失うジョシアナ公爵。彼女は部屋を出ていく。

 

屋敷に戻ってきたデヴィット・ディリー・ムーア卿とグウィンプレンが出くわす。

デヴィットがデアを襲ったこと、ジョシアナ公爵がグウィンプレンに興味を持った事で、2人は剣で戦いグウィンプレンが勝つ。

そこへフェドロが現れ、グウィンプレンこそクランチャーリー家の嫡子で跡と取りであるとデヴィットに告げる。

突然、跡取りから外されジョシアナ公爵との結婚の話も潰えたデヴィット。

私生児として生きてきた自分にも幸せになる権利はあったはずだったのにと打ちのめされる。

クランチャーリー家の跡取りになるため邪魔だったグウィンプレンを、かつてコンプラチコに引き渡したのはデヴィットだった。

 
グウィンプレンはクランチャーリー家当主として議会へ出席する。アン女王も参加する貴族だけで構成された議会だった。

議会の内容は、貧しいものの苦しみは救わず、裕福なものにはさらに富を与えるようなものだった。

グウィンプレンは、

私たちが貴族であるのは意味があるはず
飢える貧しい世界をみてください
そして、貧しく苦しいものに慈悲を与えてください

こう訴える。

しかし、彼が得られたのは女王と貴族たちの嘲笑だけだった。

そんな彼らに絶望し憤るグウィンプレン。

笑いたけりゃ笑うがいい俺を その前に鏡を覗き込めよ
何よりも醜いものが見つかるぞ

醜い貴族社会への望みを捨て、ウルシュスたちのところへ戻るグウィンプレン。

衰弱したデアをウルシュスと仲間たちが心配していた。

戻ってきたグウィンプレンをみて喜ぶデアやウルシュスたち。

しかし、デアの容態が急変しグウィンプレンの腕の中で息をひきとる。

僕は今 君の元にいくよ

そう告げるとグウィンプレンはデアを抱き、川へとすすんでいった。

『笑う男』のメッセージ~ヴィクトル・ユゴーが伝えたかったこと~

日本公演『笑う男』キャスト

2022年キャスト表

(初)・・・2022年初出演キャスト

グウィンプレン 浦井健治
デア 真彩希帆(初)/熊谷彩春(初)
ジョシアナ公爵 大塚千弘(初)
デヴィット・ディリー・ムーア卿 吉野圭吾(初)
フェドロ 石川 禅
ウルシュス 山口祐一郎

港 幸樹(初)、上野哲也、宇月 颯、清水彩花、内田智子、小原和彦、仙名立宗、棚橋麗音(初)、早川一矢、福永悠二(初)、森山大輔、横沢健司(初)、池谷祐子(初)、石田佳名子、島田 彩(初)、富田亜希、松浪ゆの(初)、美麗(初)、吉田萌美

グウィンプレン:浦井健治(うらい けんじ)

生年月日 1981年8月6日
出生地 東京都
身長 181 cm
血液型 A型

『仮面ライダークウガ』で俳優デビュー。ミュージカル『エリザベート』のルドルフ役に抜擢。舞台『アルジャーノンに花束を』、『DEATH NOTE』、劇団☆新感線『メタルマクベス』disc3、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』ヘドウィグ役など。2021年夏は『王家の紋章』メンフィス役、11月12月は『愛するとき 死するとき』出演予定。

デア Wキャスト:真彩希帆(まあや きほ)

生年月日 7月7日
出生地 埼玉県
身長 164 cm
血液型 A型

元宝塚歌劇団雪組トップ娘役。トップ娘役時代の出演は、『ひかりふる路/SUPER VOYAGER!』、『ファントム』、『20世紀号に乗って』、『壬生義士伝』、『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』、『fff-フォルティッシッシモ-』 – 謎の女『シルクロード〜盗賊と宝石〜』 (退団公演)など。宝塚退団後、2021年10月~11月は『ドン・ジュアン』マリア役で出演予定。

デア Wキャスト:熊谷彩春(くまがい いろは)

生年月日 2000年4月2日
出生地 千葉県
身長 160 cm

子役としてジョイキッズ・ミュージカル『冒険者たち~この海の彼方へ』、劇団四季『サウンド・オブ・ミュージック』などに出演。2016年東京国際声楽コンクールミュージカル部門にて史上最年少で第1位受賞、2017年英語歌唱コンクール全国大会Advanced部門最優秀賞受賞。『レ・ミゼラブル』で史上最年少コゼット役に抜擢。音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』お冬役、ミュージカル『パレード』メアリー・フェイガン 役など。

ジョシアナ公爵:大塚千弘(おおつか ちひろ)

生年月日 1986年3月12日
出生地 徳島県
身長 163 cm
血液型 B型

第5回、東宝「シンデレラ」オーディション(2000年)で審査員特別賞を受賞した後、芸能界入り。映画、ドラマでも活躍。ミュージカル出演は『モーツァルト!』コンスタンツェ役、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』サラ役、マグダ役、『レベッカ』わたし役、『屋根の上のヴァイオリン弾き』ホーデル役、『イン・ザ・ハイツ』ヴァネッサ役など多数。

デヴィット・ディリー・ムーア卿:吉野圭吾(よしの けいご)

生年月日 1971年3月1日
出生地 東京都
身長 181 cm
血液型 A型

劇団四季に入団。退団後音楽座に入り代表作に出演。音楽座解散後も多数舞台に出演。ミュージカルは『モーツァルト!』『ダンス・オブ・ヴァンパイア』『レベッカ』『ピーター・パン』など。2021年10月、11月は『ドン・ジュアン』騎士団長/亡霊役で出演予定。

フェドロ:石川 禅(いしかわ ぜん)

生年月日 1964年6月22日
出生地 新潟県
身長 177.5 cm
血液型 A型

東宝ミュージカル『ミス・サイゴン』の初演にシュルツ大尉役で出演。『レ・ミゼラブル』で プルベール、フイイ、マリウス、ジャベール、『エリザベート』でフランツ・ヨーゼフ1世、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』アブロンシウス教授役、『パレード』ヒュー・ドーシー役、『ジェイミー』ヒューゴ/ロコ・シャネル役など。

ウルシュス:山口祐一郎(やまぐち ゆういちろう)

生年月日 1956年10月5日
出生地 鹿児島県
身長 186 cm
血液型 O型

劇団四季に入団し、『ジーザス・クライスト=スーパースター』ジーザス役、『オペラ座の怪人』のタイトルロールなどで出演。劇団四季退団後は、東宝ミュージカルを中心に出演。『エリザベート』トート、『モーツァルト!』コロレド大司教、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』クロロック伯爵、『レ・ミゼラブル』ジャンバルジャン、『レベッカ』マキシム・ド・ウィンターなど多数出演。

2019年キャスト表

グウィンプレン 浦井健治
デア 夢咲ねね/衛藤美彩
ジョシアナ公爵 朝夏まなと
デヴィット・ディリー・ムーア卿 宮原浩暢
フェドロ 石川 禅
ウルシュス 山口祐一郎
ドクター・コンクエスト 中山 昇
ワペンテイク 上野哲也
フィーヴィー 宇月 颯
ヴィーナス 清水彩花
足長男、ハリファックス男爵 榎本成志
船長、トカゲ男、耳の聞こえない貴族 小原和彦
ハーカー、ノーフォーク公 仙名立宗
踊り熊、親衛隊 早川一矢
従者、ランカスター伯 藤岡義樹
船乗り、人喰い族、グランヴィル男爵 堀江慎也
マスター・ニクレス、ハーヴェイ男爵 森山大輔
クランチャリー夫人、マリア、観客 石田佳名子
アン女王 内田智子
占い女、貴族 岡本華奈
蛇女、貴族 栗山絵美
アスシオン、従者、猿少年 コリ伽路
調教師、貴族 富田亜希
フランス人コック、男女 安田カナ
使用人、観客、貴族 吉田萌美
リトル・グウィンプレン(トリプルキャスト) 大前優樹、下之園嵐史、豊島青空

2019年キャスト紹介詳細

スタッフ

原作:ヴィクトル・ユーゴー
脚本:ロバート・ヨハンソン
音楽:フランク・ワイルドホーン
歌詞:ジャック・マーフィー
編曲・オーケストレーション:ジェイソン・ハウランド
翻訳・訳詞・演出:上田一豪
音楽スーパーヴァイザー:塩田明弘
衣装:前田文子

ミュージカル『笑う男』曲・ナンバー一覧

舞台


日本語タイトル 英語タイトル
一幕
オープニング

Opening The Tempest

ドクターコンクエスト、船長、船乗り、マリア、アンスシオン、コック、コーラス
祈り/告白 The Prayeer ドクターコンクエスト、船長、船乗り、マリア、アンスシオン、コック、コーラス
優しい死 A Gentle Death コーラス
子守唄 Lullaby リトル・グウィンプレン
残酷な世界 It’s A Cruel World ウルシュス
ガーデンパーティー The Garden Party ジョシアナ、デヴィット、フェドロ、アン女王、貴族たち、従者たち
女王の宣告! Her Majesty Proclaims ジョシアナ、デヴィット、フェドロ、アン女王、貴族たち、従者たち
暗闇の世界へ Dark Side Of Town ジョシアナ、デヴィット
よってらっしゃい Step Right Up ウルシュス、見世物小屋の人々、観客
木に宿る天使 Angels In The Trees グウィンプレン、デア
笑う男 Adventure Melodrama グウィンプレン
この気持ちは何? What Is This Feeling ジョシアナ
宮殿で At The Palace グウィンプレン、デア、ウルシュス、見世物小屋の人々、観客
手紙 JOSIANA’S Letter ジョシアナ
宮殿プレイオフ The Palace Playoff ジョシアナ、フィーヴィー、ヴィーナス
あなたは私に似ている I See Myself In You-Seduction グウィンプレン、ジョシアナ
私の中の怪物 The Monster In Me ジョシアナ
あり得るのか? Can It Be? グウィンプレン
あなたはどこ? Where Are You? デア
デヴィット卿の誘惑 Lord David’s Seduction デヴィット
幸せになる権利 The Right To Be Happy グウィンプレン、ウルシュス
涙は流して Drown Your Tears デア、フィーヴィー、ヴィーナス、見世物小屋の女性たち、洗濯娘
あなたは私のすべて You Are My Everything グウィンプレン、デア
嘆きの館 House Of Tears 見世物小屋の人々、コーラス
あり得ない! It Isn’t True グウィンプレン
祈り(リプライズ) The Prayer Reprise グウィンプレン、フェドロ、ワペンテイク、親衛隊、コーラス
ニ幕
子守唄

Lullaby Reprise

グウィンプレン
全てあなたのもの All Of This Is Yours グウィンプレン、フェドロ、腰巾着、使用人たち
閣下の所有(リプライズ) All Of This Is Yours Reprise グウィンプレン、フェドロ、腰巾着、使用人たち
嘆きの館(リプライズ) House Of Tears Reprise ワペンテイク、見世物小屋の人々、親衛隊たち
残酷な世界(リプライズ)/悲嘆 It’s A Cruel World Reprise/Lament ウルシュス、見世物小屋の人々
何も言わないで Don’t Say A World ジョシアナ
女王の宣告!(リプライズ) Her Majesty Proclaims Reprise ジョシアナ、アン女王、従者たち、コーラス
幕を開けろ The Show Must Not Go On デア、ウルシュス、見世物小屋の人々
あなたは私のすべて(リプライズ) You Are My Everything Reprise デア
脆い心 Fragile Is The Heart ウルシュス
モンタージュ/僕は誰? Montage/Who Am I グウィンプレン、デア、ウルシュス、クランチャリー卿、クランチャリー夫人、リトル・グウィンプレン
世界を変える I Could Change The World グウィンプレン
幸せになる権利(リプライズ) The Right To Be Happy Reprise デヴィット
封建貴族/私たちは1パーセント The One Percent ジョシアナ、デヴィット、フェドロ、アン王女、貴族たち
目を開いて Open Your Eyes グウィンプレン
笑う男 Man How Laughs グウィンプレン
私の人生を生きていく Life Moves On ジョシアナ
涙は流して(リプライズ) Drown Your Sorrows Slow Reprise ウルシュス、見世物小屋の人々
木に宿る天使(リプライズ) Angels In Tree Reprise グウィンプレン、デア、ウルシュス
あなたは私のすべて(リプライズ) You Are My Everything Reprise グウィンプレン、デア、ウルシュス
あり得るのか?(リプライズ) Can It Be Reprise グウィンプレン、コーラス

日本公演CD販売

『笑う男 The Eternal Love –永遠の愛–』のハイライト・ライヴ録音盤CD
発売:2019年9月5日

CD収録曲

きねちゃん

収録予定曲になかった、「Opening」「封建貴族/私たちは1パーセント」が追加になりました!


タイトル
一幕
Opening

ドクターコンクエスト、船長、船乗り、マリア、アンスシオン、コック、コーラス
残酷な世界
ウルシュス
暗闇の世界へ ジョシアナ、デヴィット
木に宿る天使 グウィンプレン、デア(夢咲ねね)
宮殿で グウィンプレン、デア(夢咲ねね)、ウルシュス、見世物小屋の人々、観客
私の中の怪物 ジョシアナ
あり得るのか? グウィンプレン
幸せになる権利 グウィンプレン、ウルシュス
涙は流して デア(衛藤美彩)、フィーヴィー、ヴィーナス、見世物小屋の女性たち、洗濯娘
あなたは私のすべて グウィンプレン、デア(衛藤美彩)
あり得ない!/祈り(リプライズ) グウィンプレン、フェドロ、ワペンテイク、親衛隊、コーラス
二幕
子守唄~全てあなたのもの

グウィンプレン、フェドロ、腰巾着、使用人たち
脆い心 ウルシュス
世界を変える グウィンプレン
幸せになる権利(リプライズ) デヴィット
目を開いて グウィンプレン
封建貴族/私たちは1パーセント ジョシアナ、デヴィット、フェドロ、アン王女、貴族たち
笑う男 グウィンプレン
私の人生を生きて行く ジョシアナ
あり得るのか?(リプライズ) グウィンプレン、コーラス


ボーナストラック

木に宿る天使(デア:衛藤美彩)
あなたは私のすべて(デア:夢咲ねね)

CDキャスト
キャスト:グウィンプレン浦井健治 デア夢咲ねね/衛藤美彩(Wキャスト) ジョシアナ公爵朝夏まなと デヴィット・ディリー・ムーア卿宮原浩暢 フェドロ石川禅 ウルシュス山口祐一郎
CD購入

東宝モールHP、帝劇・クリエ窓口で買えます。

東宝モール→https://mall.toho-ret.co.jp/item/TOHO_E_1909.html
東宝HP→https://www.tohostage.com/warauotoko/cd.html

日本公演衣装について

ミュージカル『笑う男』は美しい衣装の数々も見どころの一つです。日本公演(初演)の衣装デザインは、ミュージカル、歌舞伎、バレエなど数多くの舞台を手掛けている前田文子(まえだあやこ)さん。

物語の舞台が17世紀バロック美術全盛だったことに合わせて、貴族の衣装はバロックのファッションになっています。さらに貴族社会の歪んだ価値観を表すため、あえて不安を掻き立てるようなアシンメトリーにして、渋くて怖さのある美しさを表現。

貴族社会と対になる見世物小屋の衣装も、不思議な世界へと吸い込まれるような独特な美しさを放っています。

ジョシアナ公爵のガウン

何度か舞台化されている『笑う男』

ロンドン公演の『笑う男』とは別の作品

『笑う男』は何度か舞台化されています。最近でいえば、2016年英国ブリストルのオールドビックシアター劇場で上演後、ロンドンのウエストエンドへ進出しトラファルガー・スタジオズで2017年12月から2018年4月まで公演のミュージカル『The Grinning Man(笑う男)』があります。

こちらもヴィクトル・ユーゴーの『笑う男』が原作ですが、日本で上演(オリジナル韓国)されるものとは別の脚本・作曲家によるものです。

ロンドン公演『The Grinning Man』のトレーラー

The Grinning Man公式より

原作:ヴィクトル・ユーゴー
作曲:Tim Phillips/Marc Teitler
作詞:Carl Grose/Tom Morris/Tim Phillips/Marc Teitler/
Grinpayne(グウィンプレン):Louis Maskell
Dea(デア):Audrey Brisson/Sanne Den Besten
Ursus(ウルシュス):Sean Kingsley
Josiana(ジョシアナ公爵):Gloria Onitiri/Amanda Wilkin

https://thegrinningmanmusical.com/

ヴィクトル・ユーゴー原作『笑う男』の映画

ヴィクトル・ユーゴーが書いた『笑う男』を原作とした映画は、②の2012年製作/フランス・チェコ合作のものです。

①1928年製作/アメリカ


Man Who Laughs (1928)

[wpap service=”with” type=”detail” id=”B0000B1A1J” title=”Man Who Laughs (1928)”] 原題:The Man Who laughs
監督:パウル(ポール)・レニ
Gwynplaine(グウィンプレン):コンラート・ファイト
Dea(デア):メアリー・フィルビン
Ursus(ウルシュス):チェザーレ・グラヴィナ
Duchess_Josiana(ジョシアナ公爵):オルガ・バクラノバ

ジョーカー誕生のきっかけになった映画

グウィンプレンを演じたコンラート・ファイトのスチール写真が、のちのバッドマンの「ジョーカー」が誕生するきっかけとなったといいます。

オペラ座の怪人クリスティーヌ役

デア役のメアリー・フィルビンは1925年のサイレント映画『オペラ座の怪人』でクリスティーヌ役を演じています。

②2012年製作/フランス・チェコ合作


L’Homme qui rit

[wpap service=”with” type=”detail” id=”B00AWNCXJG” title=”L’Homme qui rit [Blu-ray]”]

原題: L’homme qui rit
監督:ジャン=ピエール・アメリス

グウィンプレン:マルク=アンドレ・グロンダン
デア:クリスタ・テレ
ウルシュス:ジェラール・ドパルデュー
ジョシアナ公爵:エマニュエル・セニエ

韓国/日本版ミュージカルのインスピレーションとなった映画

2019年日本で初演を迎える『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』が創られたのは、脚本のロバート・ヨハンソンが偶然、飛行機内でみたこのフランス・チェコ合作の『笑う男』をみた事がきかっけです。

MEMO

上の2つの映画以外に1998年のイタリア映画にも『笑う男』があります。こちらはヴィクトル・ユーゴー原作ではなく、ピランデルロの小説を原作としたタヴィアーニ兄弟監督の作品で、ストーリーが異なります。

『笑う男』の原作本(日本語訳)

笑ふ人 (国立図書館コレクション)


笑ふ人 (国立図書館コレクション)

国立国会図書館デジタルコレクションより

『笑ふ人』
著者:ヴィクトル・ユーゴー
翻訳:宮原晃一郎
出版社:冬夏社
1922(大正11)年

現在、日本語で読めるのは大正11年に翻訳されたもののみ。新訳を出してほしいですね…

⇒新訳版が出る予定だそうです!

公演スケジュール&劇場

2022年

2022年2月3日(木)~19日(土)帝国劇場/東京
2月3日(木)~9日(水)公演中止
2022年3月11日(金)~3月13日(日)梅田芸術劇場メインホール/大阪
2022年3月18日(金)~3月28日(月)博多座/博多

2019年

2019年4月9日~29日(日生劇場)/東京
2019年5月3日~6日(御園座)/名古屋
2019年5月10日~12日(新川文化ホール)/富山
2019年5月16日~19日(梅田芸術劇場)/大阪
2019年5月25日~5月26日(北九州ソレイユホール)/福岡

プロモーション動画

【動画】ミュージカル『笑う男』製作発表~歌唱編~

エンタステージ2

『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』速報PV

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『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』メインテーマPV

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『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』新PV【扮装ビジュアルVer.】

TohoChannel

『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』新PV【舞台映像Ver.】2019年4月22日


TohoChannel

チケット

帝劇(東京)

・先行抽選エントリー
2021年11月9日(火)~11月12日(金)

・先行先着販売
2021年11月21日(日) 10:00より販売開始

・一般前売
2021年11月27日(土) 10:00販売開始

詳細:https://www.tohostage.com/warauotoko/#ticket
インターネットでの購入(東宝ナビザーブ):https://stage.toho-navi.com/

梅田芸術劇場メインホール(大阪)

一般発売日 2022/1/22(土)

詳細:https://www.umegei.com/schedule/1012/

博多座(博多)

発売日 2022年 1/29(土)10:00~

詳細:https://www.hakataza.co.jp/lineup/202203/warauotoko/