ミュージカル『レベッカ』あらすじ、見所、キャスト、ナンバーまとめ!

レベッカ

身寄りがなく天涯孤独な「わたし」が、偶然モンテカルロで出会ったイギリスの紳士。イギリスコンウォールの大邸宅マンダレイを所有する彼とは不釣り合いな「わたし」だが、彼から求婚され結婚。ようやく「わたし」も幸せになれる….しかしマンダレイの彼の屋敷へ向かうと、美人で社交界の花だった彼の先妻レベッカの陰が残る。彼が愛しているのは自分ではなくレベッカなのか…?

ミュージカル「レベッカ」(Rebecca)は、イギリスの女性作家ダフネ・デュ・モーリアの「レベッカ」原作のサスペンス・ミュージカルです。作詞作曲は、「エリザベート」「モーツァルト」も手がけたミヒャエル・クンツェ氏が脚本・作詞。シルヴェスター・リーヴァイ氏が音楽・編曲しています。2006年ウィーンにて初演され日本初演は2008年シアタークリエ(東京)で上演。2010年再演、2018年~2019年再再演。(東京、愛知、福岡、大阪、東京)

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きねちゃん

ミュージカルになる前に、「レベッカ」は、1940年にアルフレッド・ヒッチコック監督により映画化され、アカデミー賞最優秀作品賞と撮影賞を獲得。新たにベン・ウィトリー監督、リリー・ジェームズ(わたし)&アーミー・ハマー(マキシム)で映画版リメイクを予定しています。

基本情報

原作:ダフネ・デュ・モーリア
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽:シルヴェスター・リーヴァイ
日本版演出:山田和也
初演:2006年ウィーン、2008年日本

上演時間

2時間50分
途中20分の休憩含む

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レベッカのあらすじ(ネタバレなし)

アメリカの大富豪ヴァン・ホッパー夫人の付き人としてモンテカルロ(モナコ)にやってきた「わたし」は、そこでイギリス紳士のマキシムと出会う。マキシムはイギリスコンウォール地方の大邸宅「マンダレイ」を所有するお金持ちの紳士だ。彼は1年前に事故で前妻のレベッカを亡くしていた。

優しく品があり同時に少し影のあるこの紳士に、21歳の「わたし」は惹かれる。その気持ちはマキシムも同じで、2倍年齢差のある2人は恋に落ち結婚。

「わたし」とマキシムの結婚に驚いたヴァン・ホッパー夫人はこう告げる。『マキシムの前妻レベッカは社交界の花形だった。あなたにその代わりが務まるはずがない』と。

「わたし」は、愛の力でマキシムを幸せにしてみせると心に決めるのだが…

2人は幸せなハネムーンを終えてマンダレイの屋敷にたどり着く。

しかしそこで待ち受けていたのは冷え冷えとした空気だった。家政婦頭でレベッカに長年仕えていたダンヴァース夫人が「わたし」を認めないのだ。前妻レベッカこそマンダレイの女主人なのだから。

今でもマンダレイの屋敷に残る、レベッカの部屋に愛用品。そしてレベッカが絶世の美女だったという周囲の噂。

幸せなはずの新婚生活がレベッカの影に覆われる。

そしてマキシムの様子もおかしい。時々人が変わったように激昂するのだ。マキシムは今もレベッカを忘れられずに苦しんでいるのではないか。

この世にいないはずのレベッカの影に「わたし」は徐々に追い詰められていく。

しかしマキシムの苦悩には理由があった。その理由とは….

マキシムが愛するのは誰なのか。

作品特徴

娯楽
(2.0)

悲劇
(4.0)

ミステリー
(5.0)

ラブ
(5.0)

ノンフィクション
(1.0)

子供向け
(1.0)

ダンス
(1.0)


物語の舞台:イギリス、モナコ
演奏:オーケストラ(生演奏)

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主要登場人物

人物相関図

わたし

原作における主人公。ミュージカルでも「わたし」目線で物語がすすむ。名前は最後まで明かされない。

アメリカの大富豪ヴァン・ホッパー夫人の付き人としてモンテカルロのホテルに訪れた「わたし」は、イギリス上流階級のマキシム・ド・ウィンターと出会い彼の後妻となる。孤児で不遇だった境遇もあり内向的な性格。マキシムの屋敷のマンダレイにやってからは、社交界の花形だった彼の前妻レベッカの影におびえる日々を過ごす。私は周りに認められていないのではないか?夫が愛しているのは自分ではなくレベッカなのではないか?

マキシム・ド・ウィンター

イギリスの広大な屋敷や土地「マンダレイ」を所有するお金持ちの紳士。妻のレベッカを事故で亡くしその1年後に「わたし」と出会い結婚。「わたし」に対して優しいが気難しい時がある。特にレベッカに関する話題を出すと態度が急変し、それが「わたし」を追い詰めてしまう。しかし彼の態度には理由があったのだ。

ダンヴァース夫人

前妻レベッカの幼少期から仕え、レベッカを崇拝している。彼女にとってはレベッカこそ、このマンダレイの女主人。マンダレイに新しくやってきた「わたし」の事を女主人と認めない。マンダレイで行われる仮面舞踏会で、ダンヴァース夫人は「わたし」を貶めるためにある策略を練る。

フランク・クロウリー

マキシムの古くからの親友でマンダレイの管理人。

ジャック・ファヴェル

レベッカのいとこ。ある疑いを抱いてマキシムを恐喝する。

ベアトリス

マキシムの姉。「わたし」を温かく迎える。

ジャイルズ

ベアトリスの夫

ベン

レベッカがよく乗っていたボート小屋に住みついている男。「わたし」に好意的。

ジュリアン大佐

マキシムの友人で郡の保安官

ミュージカル「レベッカ」の見所は?

ダンヴァース夫人が歌う「レベッカ」

本作でのダンヴァース夫人は主演という立場ではありません。しかし作品タイトルにもなっている「レベッカ(Rebecca)」を歌うダンヴァース夫人がこの作品の主役だと思えてしまうほど、非常に重要な人物です。

レベッカは、マキシムの亡くなった前妻でダンヴァース夫人が幼児期から仕えてきた人物。絶世の美女で女王のようにマンダレイに君臨していたレベッカを心の底から慕っており、この曲でレベッカへの想いを強く歌い上げます。その様子は時として狂信的にみえるほど。

タイトル曲「レベッカ」は劇中何度か繰り返され、特に2幕のレベッカⅢ(Rebecca-Reprise)は圧巻。

ダンヴァース夫人を演じる役者さんが、どのようにわたしを追い詰めるのか、どんな思いを込めて「レベッカ」を歌うのか、この作品の大きな見せ場です。

「わたし」という人物像

内向的な「わたし」と絶世な美女で社交界の花形だった「レベッカ」。

「わたし」はマキシムの前妻レベッカの影に苦しみ、マンダレイの屋敷で自分の居場所を見つけられずにいました。

しかしあることを知り、彼女は強くなっていきます。

この作品は、対ダンヴァース夫人、そして対マキシムとの関係も変化していく「わたし」の成長物語でもあるので、各役者さんがどのように役作りをしているのかが注目ポイント。

「わたし」は、ほぼ舞台に出ずっぱりなので高い演技力が求められるのはもちろんですが、ソロナンバーが多く、何よりこの作品は「わたし」の歌声で幕を開けるため、高い歌唱力も必要な役です。この冒頭の歌はいきなり音域が飛ぶので、演じる役者さんたちは大きなプレッシャーも感じるようです。

ちなみに、わたしを演じた役者さんのエピソードにはこんなものが。

「人の鼓動をマイクを通じて聴いた……という、生まれて初めての体験をしました。どなたのかは、申し上げられませんが」 by山口祐一郎氏(マキシム役)

参照:げきぴあhttp://community.pia.jp/stage_pia/2018/11/REBECCA2018-05.html

鼓動が聞こえた相手→初演の「わたし」を演じた大塚千弘さんの事です…!

マキシムが抱える秘密

何不自由のないように見えるマキシム。彼はある秘密に苦しめられ、そんな彼の態度が妻のわたしとの距離を作ってしまう。

マキシムの秘密とは何なのか?その秘密が暴露される2幕のソロ「凍りつく微笑み(Kein Lächeln war je so kalt)」が圧巻。このナンバーの後、主人公の「わたし」が強い女性へと変わっていきます。

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ミュージカル「レベッカ」ナンバー一覧

ドイツ語タイトル 日本語タイトル
1幕
Prolog – Ich Hab Getraeumt Von Manderley
プロローグ~夢に見るマンダレイ~ わたし、影たち
Du Wirst Niemals Eine Lady レディなんて柄じゃない ヴァン・ホッパー夫人、わたし
Er Verlor Unerwartet Seine Frau その名はレベッカ 宿泊客たち
Am Abgrund 崖の上で わたし、宿泊客たち
Zauberhaft natürlich※ 幸せの風景 マキシム
Zeit In Einer Flasche 永遠の瞬間 わたし
Die Neue Mrs.De Winter 新しいミセス・ド・ウィンター ダンヴァース夫人、フランク、召使いたち
Sie Ergibt Sich Nicht 何者にも負けない ダンヴァース夫人
Die Lieben Verwandten 親愛なる親戚! わたし、ベアトリス、ジャイルズ
Bist Du Gluecklich?/Bist Du Boese? 君は幸せか?/あなたは幸せ? わたし、マキシム
Hilf Mir Durch Die Nacht こんな夜こそ わたし、マキシム
Was Ist Nur Los Mit Ihm? 何を悩む ベアトリス
Sie War Gewohnt, Geliebt Zu Werden 愛されていただけ ダンヴァース夫人、ファヴェル
Rebecca レベッカⅠ ダンヴァース夫人
Wir Sind Britisch(Inlk.Exit) ブリティッシュ・クラブ ジュリアン大佐、ジャイルズ、ゴルファーたち
Sie’s Fort 行っちゃった ベン
Gott, Warum? 神よ なぜ マキシム
Ehrlichkeit Und Vertrauen 誠実さと信頼 フランク
Der Ball Von Manderley 今宵 マンダレイで ベアトリス、ジュリアン大佐、ジャイルズ、招待客たち
I’m An American Woman アメリカン・ウーマン ヴァン・ホッパー夫人
Heut’ Nacht Verzauber’Ich Die Welt 夢の主役 わたし
Finale – Erster Akt レベッカⅡ ダンヴァース夫人、コーラス
2幕
Und Das Und Das Und Das
あれもこれも わたし
Rebecca – Reprise レベッカⅢ ダンヴァース夫人、わたし、影たち
Nur Ein Schritt ほんの一歩で ダンヴァース夫人、影たち
Strandgut 流れついたもの フランク、ファヴェル、群衆
Sie’s Fort – Reprise 行っちゃった(リプライズ) ベン
Du Liebst Sie Zu Sehr あなたが愛している限り わたし
Kein Laecheln War Je So Kalt 凍りつく微笑み マキシム
Und Das Und Das Und Das わたし
Die Staerke Einer Frau 女は強くなる わたし、ベアトリス
Die Neue Mrs.De Winter – Reprise 新しいミセス・ド・ウィンター 召使いたち
Mrs.De Winter Bin Ich! それは私よ わたし、ダンヴァース夫人
Die Voruntersuchung 審問会 傍観者たち
Verabredung 取り決め ダンヴァース夫人、ファヴェル
Eine Hand Waescht Die Andre Hand 持ちつ持たれつ ファヴェル
Sie’s Fort Reprise 2 行っちゃった(リプライズⅡ) ベン
Sie Fuhr’n Um Acht 出発は8時 召使いたち
Keiner Hat Sie Durchschaut 彼女の真実 マキシム
Ich Hör Dich Singen – Rebecca レベッカが歌う ダンヴァース夫人、影たち
Jenseits Der Nach 夜を越えて わたし、マキシム
Manderley In Flammen/Nein, Weiss Gott! 炎のマンダレイ フランク、マキシム、召使いたち
Epilog – Ich Hab Geträumt Von Manderley- Reprise – エピローグ マキシム、わたし、影たち


※日本では2010年の再演より追加

キャスト

敬称略

日本公演 東宝版キャスト

2008年(初演)/(シアタークリエ)
わたし 大塚ちひろ
マキシム・ド・ウィンター 山口祐一郎
ダンヴァース夫人 シルビア・グラブ
フランク・クロウリー 石川禅
ジャック・ファヴェル 吉野圭吾
ベン 治田敦
ジュリアン大佐 阿部裕
ベアトリス 伊東弘美
ジャイルズ KENTARO
ヴァン・ホッパー夫人 寿ひずる
2010年/中日劇場、帝国劇場、梅田芸術劇場
わたし 大塚ちひろ
マキシム・ド・ウィンター 山口祐一郎
ダンヴァース夫人 シルビア・グラブ/涼風真世
フランク・クロウリー 石川禅
ジャック・ファヴェル 吉野圭吾
ベン tekkan
ジュリアン大佐 阿部裕
ベアトリス 伊東弘美
ジャイルズ KENTARO
ヴァン・ホッパー夫人 寿ひずる
2018年/シアター1010(プレビュー公演)、刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール、久留米シティプラザ ザ・グランドホール、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ。2019年/シアタークリエ
わたし 大塚千弘/平野綾/桜井玲香(乃木坂46)
マキシム・ド・ウィンター 山口祐一郎
ダンヴァース夫人 涼風真世/保坂知寿
フランク・クロウリー 石川禅
ジャック・ファヴェル 吉野圭吾
ベン tekkan
ジュリアン大佐 今拓哉
ベアトリス 出雲綾
ジャイルズ KENTARO
ヴァン・ホッパー夫人 森公美子

※2018年シアター1010でのプレビュー公演にて吉野圭吾氏の代わりに、初日のみ後藤晋彦氏がジャック・ファヴェルを代役。

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スタッフ

原作:ダフネ・デュ・モーリア
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽:シルヴェスター・リーヴァイ
日本版演出:山田和也
日本語翻訳・訳詞:竜真知子

劇場

2008年4月6日~6月30日(シアタークリエ)
2010年3月5日~3月31日(中日劇場)
2010年4月7日~5月24日(帝国劇場)
2010年5月30日~6月13日(梅田芸術劇場)
2018年12月1日~12月4日(シアター1010/プレビュー公演)
2018年12月8日~12月9日(刈谷市総合センターアイリス大ホール)
2018年12月15日~2018年12月16日(久留米シティプラザ ザ・グランドホール)
2018年12月20日~2018年12月28日(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)
2019年1月5日~2019年2月5日(シアタークリエ)

CD

「レベッカ」 ハイライト・スタジオ録音盤CD(2010年、東宝)
Rebecca-Das Musical 全曲ライブ盤(2007年、ウィーン初演キャスト)
Rebecca-Das Musical ハイライト盤(2007年、ウィーン初演キャスト)
Rebecca Live aus dem Stage Palladium Theater Stuttgart 全曲ライブ盤(2012年、ドイツ・シュトゥットガルト)
レベッカ 公演実況3枚組 ハイライト盤 (2013年、韓国)

プロモーション映像

2018年~2019年 TohoChannel

2018年~2019年 TohoChannel

2018年梅田芸術劇場チャンネル

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