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ミュージカル『エリザベート』&ハプスブルク家おすすめの関連本

ミュージカル『エリザベート』に関連するおすすめの本をご紹介します。

歴史を扱ったミュージカルの楽しさは、その背景を知る資料の多さ!エリザベートやハプスブルク家にまつわる本も多く、観劇前後で楽しめます。

ミュージカル『エリザベート』&ハプスブルク家おすすめ関連本

取り上げる本は、随時アップデートしていきます。

人物に関する本


タイトル内容

エリーザベト―美しき皇妃の伝説〈上〉
エリーザベト―美しき皇妃の伝説〈下〉
ウィーン宮廷に嫁いでからの苦労と、エリザベート自身の奇行など、エリザベートを客観的かつとても丁寧に描かれている本。すいすい読みやすい本ではないかもしれませんが、当時の政治や歴史情勢も詳しく描かれた、ミュージカル『エリザベート』の理解を深めるのに役立つ一冊です。(上下巻あり)

ブリギッテ・ハーマン(著)
中村 康之(訳)


皇妃エリザベート:ハプスブルクの美神 (知の再発見双書)
雑誌のように写真やイラストがのっていて、とても読みやすい本です。内容はあまり深堀りしていませんが、入門書として良いです。

カトリーヌ クレマン(著)
塚本 哲也(監修)


フランツ・ヨーゼフ: ハプスブルク「最後」の皇帝 (河出文庫)
自死を遂げた息子ルドルフ、暗殺された妻エリザベート、銃殺刑にあった弟のマクシミリアン・・・とかく周りが派手なので、地味な印象を与えるフランツ・ヨーゼフ一世の伝記ともいえる一冊。ひたすら帝国の為に身を費やした皇帝の波乱万丈な人生を詳細に記しています。

江村 洋(著)


帝冠の恋 (徳間文庫)
エリザベートにとって怖い存在だったゾフィーの恋の物語です。ゾフィーがウィーン宮廷に嫁いできた当時、半ば囚人としてウィーン宮廷にいたナポレオンの息子、ライヒシュタット公。彼とゾフィーにはやがて恋仲の噂が広まります。この事実を元に作者が創作した小説で、ぐいぐい引き込まれます。個人的にはこの作品をベースにゾフィーのミュージカル作品を作って欲しい。

ウィーン宮廷に嫁いできたゾフィーの覚悟、宮廷にやってきてからのゾフィーの苦労を思うと、エリザベートになぜあそこまで厳しかったのか理解できるような気がします。

須賀 しのぶ(著)


「うたかたの恋」の真実―ハプスブルク皇太子心中事件

大筋は、クロード・アネ「うたかたの恋」(マイヤーリンクで皇太子ルドルフとマリー・ヴェッツェラ男爵令嬢が恋を成就させる為に心中した説)に異を唱える本。ハプスブルク関連の知識をある程度持っている人には、特に目新しい内容ではなく、マイヤーリンクを取り上げるとしたら、もう少し深掘りしてほしかったというのが正直な感想です。

ただ、ハプスブルク家がすでに末期症状をかかえ、ルドルフ心中事件、サラエボ事件へとつながっていく事がわかる内容です。崩壊寸前のハプスブルク家が長く持ったのはフランツ・ヨーゼフの在位が長期に渡ったからという見方もありますが、この本を読むと、逆にフランツ・ヨーゼフがもっと早く退位していたら、ハプスブルク家は違う形でもっと長く続いたのかもしれないと思えました。アマゾンでは高評価の本です。

一途なマリーを道連れにしてしまったルドルフの身勝手さと、息子ルドルフ、そしてサラエボで銃弾に倒れた甥のフランツ・フェルディナント夫妻を追い詰めるフランツ・ヨーゼフの冷たさが印象に残り、現実は決して甘くないことを知らされます。

仲 晃 (著)


皇帝銃殺: ハプスブルクの悲劇 メキシコ皇帝マクシミリアン一世伝 (河出文庫)

フランツ・ヨーゼフの弟、マクシミリアンについての本です。ミュージカルには、ほとんど出てこない人物(最後の「悪夢」で一瞬登場)ですが、もし余力があれば一読を。

ウィーンに自分の居場所がなく、兄のフランツ・ヨーゼフからは追い出されるように、そしてフランスのナポレオン3世の甘い言葉にのせられ、メキシコ皇帝となったマクシミリアン。しかしそこは彼がいるべき場所ではなかった・・・ミュージカル『エリザベート』を観ていると、エリザベートの息子ルドルフとマクシミリアンの悲劇に共通点を感じることがあります。

菊池 良生(著)

ハプスブルク家に関する本


タイトル内容

ハプスブルク家 (講談社現代新書)
長い歴史のあるハプスブルク家をメリハリのある文章で、わかりやすくつづった本。フランツ・ヨーゼフ帝から帝国の崩壊までも、よくまとまっていて流れをつかみやすいです。ハプスブルク家の歴史を知りたいけれど、何を読んで良いかわからないという人に、個人的にかなりおすすめ。

江村 洋(著)

ハプスブルク家の女たち (講談社現代新書)

ハプスブルクの歴史を少し違った視点で読める本。ハプスブルク家の女性たちの話ですが、彼女たちを取り巻く歴史を中心に話がすすみます。もちろんゾフィーとシシィ、そしてシシィが仲を取りもった、フランツ・ヨーゼフの愛人カタリーナ・シュラットも出てきます。

江村 洋(著)


名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)
ハプスブルク家の有名人たちを名画に絡めて紹介している、わかりやすい一冊。ハプスブルク展(上野 国立西洋美術館:2019年10月19日~2020年1月26日)の予習・復習にもぴったり。

中野 京子(著)


最期の日のマリー・アントワネット ハプスブルク家の連続悲劇 (講談社+α文庫)
ハプスブルク家の5大スターに起こった悲劇を綴った本。タイトルに「マリー・アントワネット」と入っていますが、主にエリザベートの夫、フランツ・ヨーゼフ一世に纏わる人々についての内容です。メキシコで銃殺されたフランツ・ヨーゼフ一世の弟マクシミリアン、マイヤーリンクで自死した息子のルドルフ、そしてレマン湖で殺された妻エリザベート。最後が、サラエボで殺され第一次世界大戦の引き金となった、フランツ・ヨーゼフ一世の甥のフランツ・フェルディナンド。フランツ・ヨーゼフ一世に次々と襲い掛かる不幸に思わず息をのむ一冊。

川島 ルミ子(著)

ハプスブルクぴあ (ぴあ MOOK)

2019年10月から開催されている「ハプスブルク展」(上野 国立西洋美術館:2019年10月19日~2020年1月26日)を記念して発売されたムック本。東宝『エリザベート』の舞台写真も4ページにわたって掲載されています! エリザベートを彩るイケメンたちという事で、トート閣下、皇帝フランツ、息子ルドルフの紹介も(びっくりしました)。美術展で扱う作品紹介と、ハプスブルク家の重要人物をわかりやすく紹介した本です。

ハプスブルク家「美の遺産」 

こちらも上記同様、「ハプスブルク展」(上野 国立西洋美術館):2019年10月19日~2020年1月26日)に関連する本です。上の本よりも、ハプスブルク家の人々がより深堀された内容です。時には容赦ない言葉で論じていることも(エリザベートに関しては、奇怪、常軌を逸するなど)。ミュージカル好きにとって、第二章の女帝マリア・テレジア(マリー・アントワネットの母)とその息子(マリー・アントワネットの兄)や、皇帝フランツ・ヨーゼフと皇妃エリザベートなどインペリアルファミリーの物語がとくに興味を惹かれます。

家庭画報特別編集

芸術新潮 2019年 11 月号

「ハプスブルク展」(上野 国立西洋美術館):2019年10月19日~2020年1月26日)関連本。ハプスブルク家の政略結婚、近親婚による遺伝と病理など、結婚で勢力拡大をしてきたハプスブルク家の光輝く面を取り上げると同時にマイナス面も。ハプスブルク家にとっては繁栄をもたらした「結婚」も、感情のある一人一人の人間がかかわるので、必ずしも幸せではない結婚もあり。王家の名品コレクションと同時にハプスブルク家の運命に翻弄された人々を興味深く読める本。

図説 ハプスブルク帝国 (ふくろうの本/世界の歴史)

ハプスブルク関連の本を読むときに、手元に置いておくと理解に役立つ本。ざっと歴史全体を把握するのにも良いです。

加藤雅彦(著)

ミュージカルに関連する本


タイトル内容

『エリザベート』とクンツェ&リーヴァイの世界 2016 (HINODE MOOK 43)
『エリザベート』の舞台写真や出演者インタビュー記事を中心としたムック本。俳優さんたちが自分の役柄を掘り下げた記事がのっていて、読み応えあります。ウィーン版、宝塚版、東宝版との比較もあり内容が充実していて、個人的にかなりおすすめ。

2015年版と2016年版があり、もしこれから新しく買うなら2016年版を。

2016年版は、2015年版に新キャストの涼風真世さんと成河(ソンハ)さんのインタビュー、舞台写真、稽古場写真が加わったものです。

→2022年版が2022年11月に新発売予定!anan特別編集 ミュージカルエリザベートAnniversary Book2000−2022


エリザベート 愛と死の輪舞 (角川文庫)
ミュージカルのストーリーをベースに舞台では表現されない細々としたセリフなどがのっていて、舞台前後で楽しめる本。

小池 修一郎(著)
ミヒャエル・クンツェ(原著)


エリザベートをたどる (アサヒオリジナル)
エリザベートゆかりのウィーンやシェーンブルン宮殿などの観光名所と、ミュージカルの歴代キャストインタビューを掲載した本。宝塚キャストさんのインタビューが多く、東宝版はトートの井上芳雄さんと城田優さんしか取り上げていないので、どちらかというと宝塚のエリザベートファンの方に向いているかもしれません。